いやぁー、昨日の結びの一番はよかったですなぁ。琴欧州が横綱を上手投げで破ったのである。その時、愛知県体育館は青に染まった。過去、こんなに座布団が舞ったのをワシャ記憶していない。弱い大関陣を尻目に独走を続ける朝青龍にようやく待ったをかけた。よくやったぞ、琴欧州。
で、不甲斐ないのが三大関だ。八日目で三人の合計星取りが14勝10敗となっている。まけ越しあるいは休場して、次の場所に8勝7敗で辛うじてカド番脱出すると、その翌場所は負け越しあるいは休場でカド番というサイクルで上位に居座っているから相撲が盛り上がらないこと甚だしい。千代大海が8度目のカド番ということだが、みっともない数字だねぇ。
名大関の貴ノ花は大関50場所の内、カド番はわずか5回である。それも2年に1度くらいのペースで、この体に恵まれなかった大関がいかに頑張っていたかがわかろうというものだ。
大相撲の話をもう一つ。
朝青龍と違って性格のいいモンゴル力士の旭天鵬のことである。今場所は5枚目で4勝4敗という不本意な成績、もう少し白星を重ね上位に復帰してもらいたい。この旭天鵬が6月に日本国籍を取得したという。相撲界で生きていこうとするならば仕方がないことで、そのルールに随順した。偉い!
そのことに対して母国(モンゴル)では「日本に帰化するようなやつは今後一切応援はしない」と鼻息を荒げているそうだが、おいおい、何か履き違えていないか、横綱がモンゴル人だからといってつけあがっていないか。引退後も長く大好きな相撲に関っていたいというなら親方株を取得せざるをえず、親方株を取得するには日本国籍が必要なのである。旭天鵬の対応は至極当然のことをしたまでで、モンゴル人がとやかくいうことではない。
こういったところにもわがまま横綱を野放しにしてきた弊害が出ている。千代の富士や貴乃花のような強者が早く現われてくれないものだろうか。
今日の結びは朝青龍と若の里だ。なんとか若の里が勝ってくれないかなぁ。勝ってくれるとビールが美味いんだが・・・