疲労困憊

 昨日の朝のことである。睡眠は充分にとったのだが朝から体が重い。精神的には、8月に日垣隆氏(ジャーナリスト)主催の「一般向け文章講座」開催の報せを受けて、どちらかと言えばハイテンションなのだが・・・体が鉛のようだ。腕をキーボードに乗せるだけでもたいへんである。午前5時から2時間くらい、言うことを利かない体に抵抗し続けたが、椅子に座っていることさえつらいので、7時過ぎにフローリングの床に横になった。う〜む、体が床に沈んでいくようだ。手先、足先がフローリングに溶けこんでいくという感覚か・・・実に気持ちがいい。そのまま気を失うように寝入ってしまった。
 西の窓から入ってくる風を感じながら幾つも夢を見たような気がするのだが、目覚めたらみんな忘れてしまった。時計を見ると、おっと11時を回っている。4時間も寝ていたか・・・午後から仕事に出なくてはいけないので、フローリングにへばりついた体を無理やり剥がして起き上がった。
 少しは体が軽くなったようだ。
 昼食は軽く済ませ、身支度をして職場に向かう。今日でなければ駄目だというお得意さんがあったので、職場でプレゼンツールを整えて、お得意さんの事務所へ。現金なもので、仕事モードに切り替わったら体の重さを感じなくなった。
 夕方、仕事を終えて、帰路、頼んでおいた「江戸の閨房術(新潮選書)」(日垣隆氏推薦)を受け取るために行き付けの書店に寄る。そこで立ち読みをしばらくしていたのだが、高校生らしきガキンチョがでかいカバンを下げてあまたうろついている。部活の帰りだろうか・・・こいつらがワシャの背後を通るたびにそのでかいカバンをワシャのカバンにぶつけて行く。「避ける」ということを知らないのだろうか。「傘かしげ」などという言葉は絶対知らないだろうね。
 6時に帰宅する。夕食前に「江戸の閨房術」にざっと目を通すが、これはなかなかの本である。選書だから1,100円と安価なのだが、その内容は江戸の性愛についてかなり緻密に論じられている。これは安い買物だった。
 夜9時を回って、やはり体が重いことに気づいた。こりゃぁさっさと寝るに限る。就寝時は軽めの本がいいと思い、寝床で「司馬遼太郎短編全集二」を読み始めたが、2行も読まぬうちに寝てしまった。
 今、22日の朝の5時だが、やっぱり体が重い。疲労が溜まっているのかなぁ・・・