大豊田市構想

 去る4月1日に豊田市は周辺町村と合併し、人口407,682人、面積918.77平方キロメートルの都市になった。北辺は岐阜県に接し、東端は長野県に接している。西境は尾張圏に接し、南側を刈谷知立安城に接している。三河の北西部一帯をほぼ押さえる格好となった。
 また財政力は低迷する県都名古屋を大きく引き離し、国内でもトップクラスの健全財政を維持している。製造品出荷額が名古屋の3兆8000億円に対して、豊田は11兆8000億円である。岐阜県三重県の合計が12兆円だから豊田市だけで両県にほぼ拮抗しているのである。トヨタの底力は恐ろしい。
 ここで碧海地域(碧南、刈谷安城知立、高浜)の住民であるワシャは提案したい。この際、豊田市は碧海地域とも合併して人口90万人の政令指定都市大豊田をつくるべきだ。この合併で豊田市は念願の海のある市になる。よかったじゃないか。
 もともとこの大豊田市にはいる地域は、トヨタを中心とする関連企業群に支えられた地域である。21世紀は地域性とか住民性で自治体を切り分けるのではなく、企業性で区切り直してもいいのではないだろうか。
 この話を地元自治体に勤める友人に話したところ、友人は顔をしかめてこう言った。
友人「その合併は困る。俺は碧南に住んでいるが、人事異動で稲武出張所勤務になってみろ。通勤に2時間もかかるんだぞ」
ワシャ「人事も通勤しろなんて言わないって。きっと稲武に住宅を確保してくれるさ」
友人「そ・そうか・・・それならいいけどさぁ・・・」
ワシャ「結構、離農者の家があったりして」
友人「しかし人が住んでいないと建物はいたむって言うからな」
ワシャ「暇を見つけて直すんだわさ」
友人「そ・そうだよな、北の国からの五郎さんみたいに自分で家を造ればいいんだよな」
ワシャ「そうだよ、北の国からだよ。よかったぢゃないか」
友人「よ・よかったか?」
ワシャ「よかったよかった」
 すでに友人も稲武勤務を納得している。こうなったら一刻も早い合併を実現し大豊田市をスタートさせよう。(笑)