出藍の誉 その1

 今朝の朝日新聞に、第24代総理大臣の加藤高明新選組隊士佐野七五三之助(しめのすけ)が甥と伯父の間柄だということが判明したと書いてあった。
 加藤高明である。
 万延元年(1860)尾張藩士族の次男として佐屋に生まれている。14歳で単身上京し、22歳で東京大学法学部を首席卒業している。凄い。その後、岩崎弥太郎の勧誘で三菱に入社しイギリスへ留学し、陸奥宗光に交誼を得ることによって政治に興味を持つようになる。54歳で立憲同志会の総裁となり、その10年後に首相となっている。在任中、日ソ基本条約を調印し、衆議院議員選挙法(普通選挙法)と引き換えに、治安維持法を成立させ、在任中に66歳で卒去した。
(「出藍の誉 その2」に続く)