おいおい、自民党はどうなってしまうんだ。今夏の参議院議員選挙に御歳75歳の青木幹雄さんが出馬表明をした。6年の任期を全うすれば80越えとなる。それほど島根には人材が乏しいのかね。
この動きに関連して総選挙落選組のエロタフこと山崎拓さん(73)や、姫に退治されて野に下った片山虎之助さん(74)も立候補するんだとさ。政界というところは老人ホームか!
愛知県某市で新年交礼会という催しがあった。その市の政財官の関係者が一堂に会して新春を言祝ぐという趣旨のものである。はっきりいって会場は高齢化が進んでいる。平日の日中開催では、どこの自治体でもこんな風景だろう。
でもね、壇上はずいぶん若い。市長(50)、副市長(48)、議長(54)、一番年嵩の副議長でも61歳になったばかりだ。国会議員2人も、30代、40代と若く、県議の一人は市長と同年である。
今、政治には清新さが求められている。その状況で、エロタフ、青木、虎之助では、いかにもビジュアル的にまずかろう。これに森ドン(森喜朗)と泣きの加藤(紘一)が加わって5人で手を取り合ってご覧なさいよ。日本の高齢社会を象徴するようで悲しくなりませんか。
同じことは民主党にも言える。大幹部の羽田孜さんは昨年末に開催された「在職四十年を祝う会」で挨拶をするのだが、もう夫人の介助なしでは立っているのもままならないほどの状態だった。話し始めてもろれつが回らず30秒ほど沈黙してしまうことも度々。表情を見ても明かに脳血栓の後遺症が出ている。こんな状況で国政が担えるのか。
内閣府の2008年度版『高齢社会白書』では、この国の状況を「本格的高齢社会」「世界のどの国も経験したことのない高齢社会」と表現している。そりゃそうだろう。任期中に後期高齢者になっちまうような連中がどんどん立候補してくるような国が若々しいわけがなく、そんなことを許している国は衰退の一途を辿るに違いない。若者の手に政治を取り戻さない限りこの国の先行きは暗いと言わざるをえない。こんな国家は古来稀なり。