激震

 北海道に激震がはしった。いやいや地震ではない。いや地震関連か・・・とにかく北海道大学震源地らしい。
 ここに一冊の本がある。『公認「地震予知」を疑う』という本である。著者は北海道大学教授の島村英紀だ。この本、地震予知に狂奔する地震学の権威たちに「ちょっと違うんじゃないの?」と辛口の批評を展開している。なかなかユニークな先生もいるものだと、結構、楽しんで読んだのだが、この先生、ノルウェーに北大の備品である海底地震計を4台も叩き売っていた。おいおい、先生はドロボーだった。せっかく高説を持っていても、いくら学者バカだとはいってもさ、備品を売った金を個人の口座に振り込ませてはいけない。
 今、パソコンを離れて書棚を見ていたら、島村さんの本がもう一冊あった。「地震は妖怪 騙された学者たち」という新書である。「地震(計)は要買い 騙された(仲間の)学者たち」になってしまった。
 地震予知を標榜する学者は地震を食い物にしている、というのが島村さんの主張だったが食い物にしていたのは本人だった。
 かたや大阪でも激震があった。和泉市を食い物にしていたのは市長と元助役だった。入札予定価格を業者に漏らしたんだそうだ。見返りに幾らもらったんでしょうかね。ま、半端な額ではないでしょう。
 教授に市長、社会的に高い地位にある人間が、この体たらくでは下々の者の犯罪はなくならないわけだ。