応援します。からっぽの博覧会

 愛知万博の開幕まで17日と迫り、万博フリークのワルシャワとしては居ても立ってもいられないので、書店に出かけて万博関連本を漁った。端からその手の本が少ないということは覚悟をしていたが、ここまで貧弱だとは思わなかった。
 公式ガイドブック3冊以外には2冊あるだけだった。厳密に言えば1冊は地図であり、もう1冊は東海ウォーカーの変則版だから、万博関連本は公式ガイド以外、皆無ということになるかもしれない。
 それでも、貧弱な万博本のラインナップを紹介する。
「公式ガイドブック」博覧会協会
「公式ハンディブック」博覧会協会
「公式ガイドブック ジュニア版」博覧会協会
東海ウォーカー愛知万博角川書店
愛知万博アクセスマップ」昭文社
 博覧会協会発行の3冊は、基本的に内容は同じだ。要するに簡略化されているか子供向けに編まれているか程度の差でしかない。因みにジュニア版には「会場レジャーマップシート」と「冒険コンパス」が付いているけどね。
 で、後の2冊も協会発表の情報の焼きなおしだから、使用されているイラストや写真もみんな同じだった。
 大阪万博では、公式のガイドブックの他に、例えばパビリオンを建設するまでの日本人とタンザニアの人々の熱いドラマなどが描かれているヒューマンな本が出されていたりしたのだが、今回はこの手の本はない。だって、外国館は箱自体協会で造っちゃって、それぞれの国がやることといったら正面部分をデコレートするだけだもの、そんなものは電通博報堂の担当者と2〜3回も打ち合わせをすれば完成しちまう。子どもたちは「ロボット」や「マンモス(頭だけ)」や「サツキとメイの家(のレプリカ)」を見ることはできるだろうが、そこに物語を見ることはない。
「ふ〜ん、そんなものか」で終わる。
 当初から利権がらみで不透明な船出をした万博計画だったが、結果、最終コーナーを回ってもその臭みを払拭することはできず、ハード整備ばかりのイベントになりそうだ。
 残すところ半月で起死回生の一発が出るか(出ないけど)。
 と、思っていたら出た。「虚飾の愛知万博」というアンチ万博本が出た。副題が「土建国家『最後の祭典』アンオフィシャルガイド」ときたもんだ。さっそく購入して読みはじめているが、こっちのほうがはるかに面白い。どうしたらいいんじゃー!
 がんばれ〜、愛知万博