傲慢なり その1

 万博会場への弁当の持ち込み禁止について苦情や抗議が殺到しているという。それでも万博協会は断固譲らない方向らしいが、そんなことでいいのかなぁ・・・
 禁止の理由として食中毒を懸念しているというのだが、国内の博覧会で最も食中毒を出した大阪万博ですら24件だった。入場者総数が64,218,770人だから発生率は1/2,675,782ということになる。この発生率を心配して入場者の便宜を阻害しようとしているのが愛知万博なのである。
 でもそんなことを知らずに早起きをしてママが家族の弁当をつくって持ってきてしまったという家族連れもでるだろう。そんな時、万博協会は入場ゲートで没収し廃棄させるのだそうだ。おいおい、この博覧会は環境万博じゃなかったのか。会場内に持ち込んで、家族のお腹の中に入れてしまえばゴミにはならないが、捨てれば廃棄物になるんだぞ、それで環境博と胸を張れるのだろうか。
 昼飯は持ってくるな!会場内のバカ高い店で金を払って食え!というのが基本方針なのだが、誰がフランス料理の1万3000円やなだ万の1万500円懐石を食うと思っているんだろう。家族4人で4万円の昼飯代が出せるわけがない。貧乏人は来るなということか・・・
(「傲慢なり その2」に続く)