万博協会は会期を通じての入場者を1,500万人と想定している。大阪万博と比較するとずいぶんと遠慮した数字だが、認定博ではなく沖縄海洋博覧会、筑波科学博覧会、大阪花と緑の博覧会と同様の特別博(要は格付の低い地方博)だから仕方がない。で、1,500万人を開催日数の185日で割ると、1日当たり81,081人の入場者が見込めるわけで、そうするとフランス料理やなだ万までつっこんで10万7000食を準備するそうだから、とりあえず食い物にはありつけそうだ。但し座って食べられるのは3万2000人ということだから3人に2人は立ち食いということになる。くどいようだが平均的な入場者の場合は飯が食えるということでしかない。
もちろん入場者には波がある。多い日もあれば少ない日もある。大阪万博の場合、最も多い日で平均予定入場者数の3倍を記録している。これを愛知博に当てはめると、24万人が入る日もあるということだが、そうすると13万人が飲まず食わずで見学をすることになる。おいおい、暴動がおきまっせ。
昭和45年と比較すれば衛生観念は飛躍的に向上している。抗菌製品が普及しおむすびを握るのだってビニールの手袋をする時代なんだ。万博協会もいい加減、詭弁を弄することをやめてお客様に楽しんでいただくためには何が一番いいのかという接客の原点に立ちかえれ。