たまには明るい話題も・・・

 散歩に出た。そのついでにふらりと知立図書館へ立ち寄った。30分ほど雑誌をパラパラとめくっていたのだが、それにも飽きたので隣接する資料館に行ってみると、たまたま無料の企画展が開催されており「ラッキー」とばかりに覗いてみた。
「まちかどのおばぁちゃん ―岡本靖子の風俗観察―」という展示である。風俗研究家の岡本さんのおばぁちゃんに関する観察のいろいろがパッチワークやらパッチワークやらパッチワークで紹介してあって、実にほほえましい。併せて2階の第2会場では「昭和のくらし」ということで、おばぁちゃんが使っていたものを、いろいろと並べてあってその中に身を潜めているだけで子どもの頃にもどったようなノスタルジックな気分に浸れますぞ。
 この企画展、なんと無料なのである。「太っ腹知立市!」図録は22ページの薄っぺらなもので、2階の解説書も手作りのホッチキス止めの簡素なものだったが、それでいいのだ。無駄を省いてその分利用者に還元する、それが大切だ。むやみやたらにご大層な図録を作って、入場料を400円も取って、展示はなんじゃこりゃというような博物館もある。得てして学芸員が研究者然(学者バカ)としているところはこういった症状に陥ることが多い。
 しかし知立市歴史民俗資料館はなかなかがんばっている。健闘を祈る。