年の瀬に未曾有の大災害 その2

 昨日の朝のワイドショーでスマトラ沖地震の現地入りしたリポーターたちからの報告が放送されていた。現地は想像以上に酷い有り様だった。日本は直ちに最大級の支援をすべきだろう。それはそれとして、間抜けだったのはそのリポーターたちである。ある女性リポーターは半そでのポロシャツにジーンズといういでたちで災害現場を散歩していた。また別の局の男性リポーターはポケットのついたベストは着用しているものの半そで姿で半壊した建物の中を我が物顔で闊歩していた。こいつら緊張感がまるっきりないのである。まるでディズニーランドの新しいアトラクションのリポートをしているようなのだ。
 どんなに急いでいるといっても、長袖のシャツを着込み、ヘルメットに手袋くらいは用意できるだろう。災害現場に入るのである。最低限の装備をして被災地で活動する方々に絶対に迷惑をかけないという姿勢で臨んでこそのジャーナリストではないのか。
 この女性リポーター、瓦礫の中を普通のシューズで歩き回っているが、釘などの危険物が落ちていないとでも思っているのだろうか。男のリポーターは半壊家屋の中でもっともらくしカメラマンに向かって「足下に気をつけてください。釘が出ていますよ」と言っているのだが、頭にはなにも当たらないとでも思っているのだろうか。災害現場に遊びに行っているんじゃないぞ!
 もし自分が被災民で、こんな間の抜けたマスコミの連中があらわれて空涙を流して空々しいレポートをしたならば、絶対に廃材で殴ってやる。緊張感のないマスコミ関係者は東海、東南海、南海地震が起きて愛知県に取材に入る時には心して入ってくることをお奨めしたい。