牛丼再開・・・

 12日に米国産の牛肉輸入解禁が決定され、それを受けて吉野家が牛丼を復活させるという。その言い訳として「国が安全を保障したから」だとさ。
 ワシャは学生時代から、吉野家の牛丼を食べていた。手軽だったし当時のガキの味覚には美味しいと感じたからである。だからその後30年近く折りがあれば食べていたのだが、この報道を聞いて、二度と吉野家の牛丼は食うまいと決心した。それはアメリカの検査体制が不備だとか、タンパク質病原体説がもともと疑わしいとかという問題で、ではなく、企業倫理に根ざしたところで愛想が尽きたからである。
 少なくとも耐震強度偽造問題で「性善説」は危険である、ということが多くの日本人に浸透しつつある。この状況下で、アメリカ牛肉を「危険部位の除去体制」「飼料の規制体制」「全島検査体制」とも安心・安全であるとして輸入を再開するという姿勢はいただけない。自社の儲けを消費者の命よりも優先した、と思われても仕方がないだろう。まったく消費者を愚弄した判断と言わざるを得ない。
 かたや牛丼のすき家は、《現段階で、少しでも問題があるなら消費者の安全を考えた場合に「使わない」ことが食品提供企業の使命である。》と言っている。
 そのとおりだ。少なくともオーストラリアビーフで代替えがきくのなら、消費者の安全が確約できない以上、米国産を使用すべきではない。
「だって大丈夫だって言ってるじゃん」
 バカタリ!国のやっていることが杜撰だから耐震強度偽装マンションの住民は困っているのだ。安全性を国の基準に委ねるのではなく、食品提供企業の自分のところで安全を確約をしろ。この会社、狂牛病が発生してごらんなさいな。必ず「国の安全宣言にしたがったため・・・」とか言い訳をするんだよ。
 とにかくイギリスで変異型ヤコブ病患者数は150を超えている。そしてその患者の多くが町場のチープな飲食店で牛のくず肉、内臓、脳などを調理したハンバーガーを食って感染しているのだ。
 人には強制しないけれど、ワシャは利潤追求のため安全性を棚上げした吉野家すかいらーくなどなどには二度と足を運ぶまい。(というかすかいらーくには実は一度も行ったことがない。だから今後も行かないだけのことだけどね。) 

 そうそう今日から東の方に出張ということになりました。帰ってくるのは15日の夜半になります。

 あ、今日は赤穂浪士討ち入りの日じゃったわい。忠臣蔵のことを書けばよかった。