蒙古来襲

 780年ほど昔のことである。黒海の東のほとりにあるグルジアは、蒙古軍の襲来をうけた。国土は蹂躙されその支配されるところとなった。
 昨日、横綱朝青龍に前頭筆頭の黒海が結びの一番で対決した。同じく蒙古によって攻められたことのある日本人の私は730年前(文永、弘安の役)の仇を返すべく、黒海を声援したのだが、蒙古帝国は強かった。残るはブルガリア琴欧州だ。なんとかこしゃくな朝青龍に土をつけてくれ。
 また白鵬という蒙古軍も現われている。悔しいがこれも強い。その堂々たる体躯をみれば横綱間違いなしといったところだ。
 いずれ横綱朝青龍(モンゴル)、白鵬(モンゴル)、大関黒海グルジア)、露鵬(ロシア)、琴欧州ブルガリア)、関脇が朝赤龍(モンゴル)、旭天鵬(モンゴル)、小結が時天空(モンゴル)、安馬(モンゴル)、白露山(ロシア)という、上位陣オール外人なんてことにもなりかねない。
 幕下にはモンゴルは言うに及ばず、ブラジル、チェコ、トンガ、カザフスタンエストニアといろとりどりだ。国際色が豊かなのはけっこうだが、それはあくまでも日本男児ががんばっていての話なのである。一人は横綱にいて欲しいし、大関だって日本人が座っていなければ面白くない。若手で萩原あたりしか見るべき人材がいなというのは、お寒い限りである。ガンバレ日本!