本物の不在

 NECのCMに平原綾香の歌声が流れている。この人、前から言っているが歌が下手だ。息継ぎの音が悲鳴のように入ってしまう。これほど完成されていないものがもてはやされていることに疑問を感じる。このCMを作った製作会社の人間やNECの宣伝担当者は平原の歌を「よし」としたのだろうか。それとも今はとてつもなくでかいブレスの音をいれるのが歌唱のトレンドなんだろうか(そんなわけはないよね)。
 平原の歌唱力は、美空ひばり石川さゆりを出すまでもなく、二流の歌手と比べても劣っている。息継ぎ音があからさまに耳に障るというのはプロの技術ではない。アマチュアの甘さだ。本物を出せ!
 31日のことだ。アテネ五輪女子ソフトボールで銅メダルを獲得した日本代表チームのメンバーが県庁を訪れた。対応は副知事だった。金メダルだったら間違いなく県知事のカンちゃんが出てくるのだろうが、銅メダルなら副知事でいいやってな、ところなのである。
 そうじゃないだろう。彼女たちはアテネで必死に頑張ってきた。それを県民を代表してねぎらうのは知事の役目じゃないのか、副知事なんていう代理をだすなよ。本物を出せ!
 愛知県知立市の市長が勇退する。60歳である。引退理由は「2期8年は緊張感の持続する限界」なのだそうだ。
 違うな。全国の首長は長期にやりたくてしかたがないのである。何故か?理由は沢山あるが、簡単に言えば「首長と乞食は三日やったらやめられない」ということに尽きる。それを2期で、それも60歳という政治家としては若い年齢での引退には絶対に裏があると見ていい。上のほうのくだらない人物の干渉や、野望だけで次を狙う人物の圧力があるんじゃないのかな。政治的な発言に終始するんじゃなくて、本音を出せ!