黒箱散乱

 どう考えてもおかしい。
 愛知県に暴風警報が出されたのが午後2時42分、岐阜県が午後3時35分、奈良県が午後4時20分、滋賀県が午後4時35分、京都府が午後3時30分である。愛知県より台風に近い各府県がみんな愛知県より遅いのである。まぁ天候(雲は多いが晴れている爽やかな日和)を見れば愛知県の警報が異様に早く、フライングしているということが解る。
 それにいつもだったら警報は、愛知県西部(南と北)、愛知県東部(南と北)と四つに分けてきめこまかく発表するのに、今回は全県下で一斉だった。
 なんでだろ〜なんでだろ〜。
 一説によれば、当日、愛知県知事がその日の夜に県内のお偉いさん方と宴会を予定していたとか、台風が近づいてきている。開催したものかどうか、県の幹部は悩んだに違いない。「暴風警報が出れば中止で連絡できるのだが・・・」それでも4時、5時に発令されたのでは遠方のお偉いさんが間に合わない。開催するか否かを早急に決める必要があった。
「なんとかしてよ」
「わかりましたがね、なんとかしますがね」

「午後2時42分、愛知県全域に暴風警報が発令されました・・・」

「おうおう、暴風警報が県下一斉に発令されたか、じゃったら今日の宴会は中止ぞな。おい、課長、別の宴会をセットしておきゃーせ」
「は、かしこまりました」

 はてさて、単なる噂でしかありませんが、火のないところに煙が立ちますかどうか、国でも地方でもまだまだブラックボックスはたくさんあると見ました。

 それにしても「ウオッチ!」だ。新進気鋭のジャーナリストを外して、誰がコメンテーターになるのかと思えば、火曜日は日変わりメニューになったのか昨日は北野大が座って、どうでもいいコメントをつけていた。
 この状況を見ると、もともと日垣隆の後釜なんて考えてなかったんじゃないのか、と勘ぐりたくなる。「ウオッチ!」は報道番組としてのプライドを捨ててしまったのか?
 行政ばかりではなく、マスコミの世界にもブラックボックスは腐るほどあるということだ。「腐るほど」ではなく「腐っているほど」でした。訂正します。