エースをだせ!

 朝日ニュースターの「ニュースの深層」を見た。前日に宮崎哲弥がキャスターとして出ていたので、こりゃ面白そうだと、次の日もチャンネルをあわせた。昨日のことだった。
 キャスターは日変わりで、昨日は宮崎ではなく「葉千栄」という中国人の東海大学教授である。ゲストは松尾貴史でテーマは「松尾貴史さんといま気になる話題を・・・」だった。
「松尾か、役不足だな」が第一印象で、「中国人キャスターか、大丈夫かいな」第二印象で、それは見事に当たってしまった。
 松尾は論戦をしかけてくる葉に追従するのみで(要するに肯くのみで)、途中から松尾が反論してこないということに気づいた葉は、後半、自分の主張を一方的に話すのみで、まさに独壇場だった。
 葉がしきりに主張していたのは「中国には民放がない。民放があって中国版テレビタックルや日本を批判する番組を作り出したらどうしますか。そうなったら日本は中国に対抗できませんよ。中国との友好関係は保てませんよ」ということである。
 葉は中国人だから中国よりの意見を言うのは仕方がないが(中国人をキャスターに据えて中国擁護の発言をさせているテレビ朝日が狂っている)、その葉を持ち上げている松尾は悲しすぎる。君は日本人ではないのか、番組構成上、中国人代表VS日本人代表なのだよ、そのことを自覚して葉と対峙したのか。
 番組は、松尾程度の二流芸能人を呼んで、何を語らせたかったのか疑問だ。むしろ無知な日本人を中国人に叩かせて中国人を喜ばせるという番組の意図があったのではないか、と勘ぐりたくなるほど惨めなディベートだった。
 もっとしっかりした論客をだせよ。