なにを言っていやぁがる その2

(上から続く)
 いけない、話が逸れた。朝日新聞のたわ言だった。中国人軍事評論家はほざき続ける。
《日本も覇権を持っていた時期があったが、背後には米国の強い影響力があった。中国が大国になっても、米国のような「覇道」による支配は求めない。だから日本はそれほど心配する必要はない。》
 ウソをつけ!日本が東アジアで覇権を握っていたとき、アメリカとは袂を別っていた。その頃、アメリカからフライング・タイガーという空軍を借りていたのは中国ではないか。蒋介石なんかもろにアメリカの強い影響のもとにあったじゃないか。
 それになんだ?「中国が大国になっても覇道支配をしない」ってか。笑わせるな、すでに覇権を主張し、周辺地域に軍を進めているではないか。
 この中国人軍事評論家の言説になかにも、すでにその危険性が潜んでいる。中国中心の高飛車で夜郎自大なもの言いは中国共産党のもつ横柄さに通じるものがある。あるいはこの人物が、人民解放軍出身だから、もっと性質が悪いかもしれない。
中国共産党は将来的にアメリカとの決戦を視野にいれている。ということはすでに日本など眼中にないのかもしれない。そりゃそうだ。軍事評論家と称する中国人が日本を代表する新聞にこんな偏向したインタビューを載せるのだから。
中国の目指した日本人愚民化作戦は着実に効果を上げている。藤原正彦さんなどが頑張っているが、愚民化の大波はものすごいパワーを持っている。
そのことを憂いている識者をもう一人紹介しておく。神戸女子学院大学の内田樹教授である。内田先生は言う。
「前政権の副総理が横滑りし、閣僚もほとんど再任なのに、支持率が三倍になるのは有権者が政策を吟味してではなく、表層的な変化に反応しているということを意味する。その市民的な未成熟が不気味だ」
 市民的未成熟……内田先生は優しく言っているが、要するに「国民がバカだ」と嘆いているわけだ。
週刊新潮」の今週号に載った沢尻エリカの「ハミ尻」について書こうかと思ったが、朝日新聞の方に反応してしまった。

四谷怪談」についても書くつもりだったが、あらぬ方向に行ってしまったわい。