ライターたちの研鑚

 東京で開催されたライターたちの交流会の話(続)である。
 24日〜25日と渋谷で開催されたジャーナリストやライターの交流会にたまたま紛れこんだわけだが、その緊張感に圧倒されてしまった。そこには20代から50代までの書くことに人生を書けている方たちが30人ほど集ったわけであるが、その議論たるやたるや生半可なものではなかった。
 私は単なる読書好きのサラリーマンだが、あまりの刺激の強烈さに10時間余りの勉強会・交流会があっというまだった。
 前半はとあるビルの会議室ですし詰めになっての勉強会、主催のジャーナリストの講義を含めて5時間にわたる意見交換だが、もちろんただのサラリーマンに口を出せる雰囲気ではない。「ジャーナリズムとアカデミズムの複合という現実的手法について」とか、「仕事のキャパシティを拡大するにはどうしたらいいのか」とか、底の深〜い議論が尽きなかった。
 後半は場所を移動しての交流会(飲み会)だったのだが、これも単なる飲み会ではなく、インタビューの訓練場のような交流会になった。そこで図らずも主催者のジャーナリストに30分ほど膝詰で話す機会に恵まれた。そこで「どう仕事と向き合うのか」とか、「仙台と水戸と名古屋にはブスが多い」というようなテーマについて、インタビューすることができた。
 彼らの生き方を知り、筆で生きるということがかくも過酷なことなのかとあらためて知らされた。そして彼らを支援するにはやっぱり本を買って読書するしかないなぁと実感したので帰路に「八重洲ブックセンター」に立ち寄ったのであった。