花の都に上京す

 24日、25日と上京、午後8時に帰宅する。今回は東京で活躍するジャーナリストやライターの方たちの交流会に顔を出す。フリーランスのライターたちの多くが厳しい条件で仕事をしているということがよくわかった。このあたりのことは石井政之編著「文筆生活の現場」に詳しい。交流会の中で紹介されていたので、さっそく八重洲ブックセンターで購入する。ついでに「アフターマン」、「地震噴火の日本史」、「自分で調べる技術―市民のための調査入門―」も買ってしもた。
アフターマン」は「フーチャー・イズ・ワイルド」の続編で5000万年後に人類が消えた後の地球の生物を見せてくれる。「ほんまかいな」というのもあるが、話題としては面白かった。
 そうそう帰りの新幹線の中で読書をしていたら、前の座席に巨漢が座っており、糖度の高そうなジュースをペットボトルでぐびぐびと飲んでいた。そのうちに満足したのか眠ってしまった。三島を過ぎた当たりで「コーンコンコロコロリーン」という乾いた音が聞こえた。座席のネットに挟んでおいたペットボトルが何かの弾みで落ちたのである。それから静岡まで、ペットボトルは左へ行ったり右に来たり「コロコロコロコロ」と音を立てなが床を転がっている。巨漢はまったく気がつかない、のか、無視しているのか。静岡についてそのデブは降りていった。もちろんペットボトルはそのままでである。
「いいかげんにしてくれ。おれがそのペットボトルを放置しているみたいじゃないか。おれは悪くないのに、白い目で見られるじゃないか。捨てていったのはあのデブじゃーぁ。なんでおれがあのデブの尻拭いをしなければいけないのだー!」
と、悩んでいたが、通りかかった女性乗務員が拾って持っていってくれたのだった。
 あーよかった。