ガキンチョはカラスと一緒に帰りましょ

 高1少女は深夜から未明にかけてファミレスやコンビニを徘徊し、早朝に殺された。5歳の子どもはゲーセンで遊んでいて顔見知りの少女に殺されかけた。
 我が家では子どもたちが5歳のときにゲーセンなどにいくことを許さなかった。というよりもゲーセンにゆくという行動パターンがそもそもなかった。家にいて本を読んでいるか、近所を走りまわって遊んでいた。
 高校生になっても9時以降に外出するということは、余程の理由がなければ許さなかった。というよりも夜は帰宅し家族で団欒するものと家族全員が信じていた。
 このところ子どもが巻き込まれる不幸な事件が続く。その理由の一つに家庭というもっとも基礎的な社会の崩壊があげられるのではないだろうか。
 外界は、ピストルを持ったおっさんがうろうろしているし、詐欺団がつまらん商品を高額で売り歩いているし、強盗団は田舎の小金持ちを襲うために物色に余念がないし、銃器、麻薬、覚せい剤はそれこそ金さえ出せばどうにでもなる世の中になっている。そんな濁世に純真無垢な子どもを放り投げるバカ親がどこにあるか!
 あるんだよね、これが。この感覚、炎天下の駐車場の車内に何時間でも子どもを放置しっぱなしでパチンコをしているバカ親と同根なんだよね。
 結局、子どもを庇護しきれないわがままで自己中心的で無教養な人間の無責任さが子どもの不幸を呼びこんだり、虐待して己自身が不幸の元になっていたりする。
 生涯学習などという言葉が言われて久しいが、こういったバカ大人を再学習して不幸の再生産をさせないような仕組みをつくらないといけないなぁと思うけど、今の政治家たちにはなんともできないだろうな。
 あ、今日は参議院選挙の公示日だった。いい国をつくるために小さな力だがせめて投票くらいには行かなければいけない。無能派と呼ばれるバカ親どもは、目先の損得、利害にしか興味がなく選挙にもいかないから、投票率は益々低下していく。
 現代の日本社会、底辺から腐り始めている。