防災の話

 愛知県が「防災(地震)に関する意識調査結果のあらまし」というパンフレットを出した。その中に「非常用の食料や飲料水の準備」という項目があって、「あなたのお宅では、非常持ち出し用の食料を何日分用意されていますか?」という質問に対し、3日分以上の備蓄をしている人は21%で、残りの人は2日分以下で45%はまったく用意していないとの回答だった。で、その人たちに「だったらどうするの?」と尋ねると、42%の人が「市役所や役場に頼る」、「自主防災組織に頼る」、「近くの親戚や知人に頼る」と、他力本願な回答だった。約半数の人々が「自助」ということを忘れて、「地震があって、被災すれば自治体がなんとかするだろう」程度に思っており、それが大きな陥穽であることに気づかない。
 神戸でも公共の助けがくるのは最も遅かった。まず自分で自分と自分の家族を守るという意識がなければ、大災害に呑みこまれてしまうだろう。他助ばかりを当てにしている42%の人たちに最も大きい被害が出ることだけは間違いがない。前にも言ったが「天災は忘れたころにやってくる。じゃぁ忘れないでおこう」ですぞ。