未来に希望を

 東日本大震災は最悪の状況を呈している。人間とは大自然の前にはこれほど無力なのか。でもね、無力な存在でも、必死に闘った人々がいることだけは忘れないでおこう。
 宮城県南三陸町の危機管理課の職員、遠藤未希さんのこのニュースだけは涙なくしては読めなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110313-00000032-maip-soci
 彼女は津波に呑みこまれる寸前まで防災無線にしがみつき、住民に「早く逃げてください」と叫び続けた。彼女の防災担当としての意識の高邁さはいかばかりであろうか。まだ、25歳の若い方である。彼女は地震発生から30分も防災無線の前にすわり続けた。30分あれば十分に避難できたろう。しかし、彼女は我が身を省みず住民に避難を促すために10メートルの大津波をもろにかぶることになる。
 同僚の職員は、未希さんが津波に流されるのを目撃したという。おそらく彼女は自分の職務に殉じた可能性が高い。でもね、危機管理課のお嬢さんだ。津波に翻弄されながらも、近くに流れてきた家屋の屋根に必死に這い上がって、なんとか大津波の中を生き延びて、今頃、どこかの小高い丘の上で救援を待っていると信じたい。
 未希さんはきっとこう言っている。
「未来に希望を持ちましょう」
 生き残った多くの未希さんたちに希望の灯をともすためにも、西日本の自治体はこぞって支援の声を挙げよ。
今は国難である。市の保有する資機材を全部東北に送れ。そして、大震災を生き残った住民を支えるのだ。
(下につまらない話があります)