岐阜県海津郡の3町合併で、合併協議会での一部の人間のみでの談合で「ひらなみ市」というひらがな名に決まっていたものが、住民投票でひっくり返った。「海津市」が圧倒的な支持を得たという。住民は賢明だった。合併協議会などという機関がいかに民意を反映していないかが判明した。
愛知県渥美町は住民投票で田原市との合併を選択した。しかしラブコールをうけた田原市のほうは難色を示している。そりゃそうだ。結婚しましょうと話を進めてきたものを旦那の苗字になるのが嫌だと、一方的に破談にしておいて、生活に困ったからといって、もう一度結婚しましょうと、言われてもすんなりとはうけられないわなぁ。
この件も議会というごく一部の不見識な人間の集団が、住民の意識と乖離した結論を身勝手に導き出した結果としかいいようがない。田原町、赤羽根町、渥美町で合併しておけば話は単純だったのだが、ここまでこじれてしまうと難しいかもね。
ただし渥美町の編入合併に難色を示している田原市議会の議員懇談会の「市民感情は思った以上に厳しい」という発言も眉唾ものだ。議員が市民に対してどういう調査をしたのか、単に議員の知人の数人が、反対を唱えているに過ぎない可能性もある。数字を示さないこの手の発言は得てして嘘であることが多いのでご注意を。