ダグワドルジ、バカ復活か?

 朝青龍が持ちなおして9勝目をあげた。岡崎出身の琴光喜を豪快なつり落としで土俵に叩きつけた。
 相変わらずバカな横綱だ。いつも言っていることだが、このバカ、心技体の「心」がまったく練れていない。日本人の美徳である「奥ゆかしさ」をまったく理解していないのである。力のあるものは力を誇示せず、教養のあるものは教養を誇示せず、深く深くその爪を隠すものなのだ。
 武蔵丸という外人横綱は、つねに淡々と土俵をつとめた。土俵の外でも人に気を配れる大横綱だった。同じモンゴル出身の力士で旭天鵬がいるが、彼の真摯な土俵態度には日本文化の美学がある。少なくとも相撲が日本の風土の中で培われてきた大切な文化である以上、横綱という頂点に立たされた者はその責務を全うしなければならないはずだ。ただ強ければいいなら白熊でも連れてくればいいのだから。
 横綱審議委員の内館さんが、朝青龍の左手手刀を注意した。「神事の所作から右手が常識」と相撲教習所の所長も言っているのに、朝青龍はそれを直さない。
 今日、朝青龍旭天鵬の取組がある。旭よ、今場所は3勝7敗とふるわないが、なんとかモンゴルの理性を相撲ファンに見せつけてね。そういった意味からは大相撲は実に面白くなってきた。