EU拡大 どうする日本

 明日、5月1日に欧州連合ポーランドなど10カ国が参加し25ヶ国体制の「大欧州」が成立する。唯一の超大国アメリカに拮抗する巨大連合の誕生だ。
 これで21世紀の国際情勢が薄っすらと見えてきた。米、中、欧の3局にイスラム、アフリカ、インド、ロシアがどう絡んでゆくかである。あれ?肝心な日本はどうなっちゃうの?ターザンや火星シリーズを生んだアメリカのSF作家のE・R・バローズはその作品の中で、中国に吸収されているという予測を立てていた。そいつは甚だ迷惑なことだが、世界が再編されてゆく流れのなかで日本がいつまでも一国で立っていようとするなら、この国の行く末はジリ貧かもしれない。
 日本の西の大陸に存在する中国は巨大だ。日本に比較して面積で25倍、人口で10倍のあの国が周辺国に圧力をかけ始めれば、中小国家はひとたまりもあるまい。ならばどうする。大欧州を真似て大東アジア・東南アジア連合である。海の道をつかった海洋連合といってもいいだろう。北はオホーツク周辺のロシア、日本、台湾、フィリピン、インドシナ半島諸国、そしてインドネシアである。6億の人口を有する巨大国家群となり、中国と拮抗することができる存在になる。あるいは日本からいえば中国の背面にあるインド(10億人)と提携すれば、その発言力は一層強くなるに違いない。遠交近攻ではないが、巨大なブロックが次々と成立してゆくなかで日本の生き残る方法は、さほどあるようには思えない。
 年金も払わないような無能な政治家ばかりだが、少なくともそいつらに100年の国家の大計を委ねなければならない。薄ら笑いを浮かべて海外へ飛び立った麻生あたりの対応を見ていると、まことに心もとないが、それでも国民が選んじまったんだからどうしようもない。しっかりと外国要人と話をしておいで。日本のために。