中国という傍迷惑 その2

(上から続く)
 今回はいい機会だから、中国から一切の手を引いたらどうだろう。日本の対中貿易は全体の20%を占める。これ以上、割合が増えたらそれこそ中華の泥沼にはまってしまう。これから徐々にこの割合を減らしていくのである。中国でできることなど、東南アジアで十分にできる。日本は普通の国と付き合えばいい。
 ワシャは前から言っている。西太平洋に臨む国家群で連合体をつくればいいのだ。中国、北朝鮮などの独裁国家を除いて終結すれば7億の人口を有する巨大な市場となる。13億の中国に対しそれほどの遜色はあるまい。これにインド、パキスタン、オーストラリアなどを合わせれば、20億を超える環中国連合ができあがる。国連などどうでもいい。日本政府はわがままな独裁国家を取り囲む大連合結成のために奔走すべきであろう。
 例えば南沙諸島にしても、尖閣諸島にしても一国対中国でやっていては勝ち目がない。環中国連合対中国で交渉するのである。これは強い交渉力を持つこと請け合いである。
 こういった提案をしながらも、今の霞が関、外務省では難しいだろうなぁという気持ちが強い。だって、外務省の秀才君たちには丁々発止と渡り合う現場を知らないんだから。
 むしろ、窓口に来るクレーマーや、用地交渉で欲の皮を突っ張らせた地権者などと日常的に交渉をしている自治体の現場担当の方が、レベルの高い交渉能力、調整能力を持っていると思う。
 いっそのこと、外務省職員は何年か地方自治体の収税部門、生活保護部門、用地買収部門などで交渉能力を一から鍛えなおした方がいい。小難しい試験に受かったからといって、小村寿太郎みたく李鴻章と五分の交渉ができるものでもない。現場に入って千差万別の交渉相手に接して場数を稼ぐしかないのだ。
 中国という傍迷惑と正面切って闘うためにも、頼むから外務省職員のスキルアップを図ってくれ。秀才の傲慢なボンボンでは埒が明かないのだ。