金たまり あとは勲章 貰うだけ

 春の叙勲が発表された。
 叙勲者の顔ぶれを見ると、元大臣、元最高裁判事、元知事、国立大学学長、長官、検事総長、委員長、事務次官、県議、市長、教授、局長・・・と相変わらず政・官の皆さんがお強いことでござんすねぇ。
 それにしても国民年金もまともに納めねぇような連中が、いずれ70歳を超せば旭日大綬章(勲一等相当)を御貰いあそばすってぇんだから、てぇへんなもんですなこれは。
 だいたい今日日の政治家なんてぇものは、親も政治家、じさまも政治家の世襲金持ちが、趣味で権力を振りかざしているだけじゃぁござんせんか。月々、お手当てはおらっち庶民からふんだくった税金でたんまりと御貰っているぢゃぁねえのかい。おまけに議員年金をごっそり貰うくせしやぁがって、それで庶民とは人種が違うんだとばかりに、勲章をぶら下げようってぇんだからふてぇ野郎どもだ。
 そういえば去年おらっちの近所の元校長が勲章を御貰ったってんで、パーティーを何度も開くわ、記念品は配るわ、町をあげての大騒ぎだった。だけどね、その校長はとても評判の悪い教師だった。上にはいい面を見せるのだが、部下や生徒たちには因業なじじいだった。あのじじいが勲章を御貰うなら、平教員でやめていった生徒思いのあの先生に大勲位菊花大綬章をさしあげてぇくれぇだ。
「首長は、三日やったらやめられない」と、言った首長がいたとか、いないとか。極論を言えば、地方公共団体の長にしたって、議員にしたって、内閣総理大臣だって、ある一定以上の頭脳を持ち合わせていれば、誰だってできる。その証拠に森さんだってやれたんだ。要するにその程度のものなんだよ。運と金、これさえあれば政治家にはなれる。そんな蓮っ葉なものになっただけで自動的に貰える勲章なんて大して価値ゃぁないやね。
 勲章は「国家又は公共に功労のあるもの」を対象とする。ならば功労に対して手厚い俸給を支払ってはいけない。労役には金、無償の功績には名誉を与えるということでなければ二重取りではないのか。
 未納七人衆の麻生太郎麻生セメントという大企業がバックについており、金は腐るほどある。はなから年金なんて当てにしていないから、納付が杜撰になる。だったら、「議員の給料なんかいらねえよ、おらボランティアで国家に尽すんだ」くらい言ってもバチはあたらないだろう。
 それなら瑞宝単光章一個くらいはあげてもいいと思いますがねぇ。