蒸栗色のユニホーム

 愛知万博の来場者案内係をアテンダントという。彼らのユニホームが昨日発表された。写真で見る限り地味である。夏服が黄色系のベージュ、合服がグレー、膝下のAラインスカートとタイトスカートで、左太もものところに万博のシンボルマーク(破線で描かれた円)が大きく入っている。もう少し中央に寄っていたら、かなり卑猥だ。
万博の総合プロデューサーは「日本人の感性と知性が生んだ、今までの博覧会にない素晴らしい衣装」と絶賛しているが、さほどのことはない。
 今回の制服に比べ、34年前の万博は華やかだった。紺色のツーピースに白い幅広のタイ(エキスポエンゼル)、赤と白のワンピースに角張った赤いキャップ(エキスポフラワー)、明るいベージュにブルーの襟(エキスポシスター)、紺と白のワンピースに白い丸帽子(万国博ホステス)、緑と黄色のワンピースに黄色のキャップ(迷子ホステス)でみんなミニスカートである。
 万博というのはお祭り騒ぎなんだから、派手なくらいでちょうどいいと思うんだけど、愛・地球博は全体的に野暮ったい。
 それもそのはずで、総合プロデューサーという肩書きのお偉方が3人もお見えになって、泉眞也氏(73歳)、菊竹清訓氏(75歳)、木村尚三郎氏(73歳)と高齢者ばかりを揃えている。養老院でもつくる気かね。これじゃあアテンダントレースクイーンやモーターショーのコンパニオンのような艶やかさは望むべくもない。
 それでも辛うじて、藤井フミヤ名古屋市館総合プロディーサー)や万博音頭を歌う氷川きよしの存在が祭り気分を盛り上げている。万博開幕まで1年をきった。ここまできたら年寄は舞台の袖に引っ込んでもらって、新進気鋭の若手登場というわけにはいきませんかね。
 そうそう、博覧会協会副会長の坂本春生女史も65歳で年金支給年齢に達している。この人もそろそろいらないなぁ。

 愛知博 じじばば外して 大成功(おそまつ)