相撲の美しさ

 横綱照ノ富士が全勝で独走態勢に入りつつある。まぁ横綱が強いというのは結構なことなんだけど、あの土俵に上がる格好は如何なものか? 

 両膝を包帯でプロテクターのようにぐるぐると固め、両肘はサポーター、手首、足首まで合計8カ所にテープを巻いている。これほど見苦しい姿で土俵入りをする横綱を見たことがない。

 平幕の遠藤は、体調の悪い箇所があっても、土俵に上がる時、サポーターや湿布、テープ、包帯を外して綺麗な姿になる。これが相撲取りの矜持であろう。

 やはり平幕の千代翔馬、初日から5日目まで休場していたが、6日目から復帰した。その意気や良し。しかし、土俵上の姿を見て顎(あご)が外れた。褌(まわし)の尻の部分(立てまわし)、結び目のちょうど下あたりに、肌色のテープが放射状にそれも乱雑に何枚も貼ってあった。それが小汚い。貼るにしてももう少し丁寧に目立たないようにできないものか。

 本来は「まわし以外に何も身に着けない」という大相撲の美学を貫いてほしいところだが、怪我もあって、多少の包帯やテープはやむを得ないところもあろう。だがそれでも美しさを追及は忘れないでほしい。

「そんなことを気にするより勝負が優先だ」ではないのだ。「美しく勝つ」、このことが大切なのである。とにかく力士は土俵の上では格好いい存在でなくてはならない。

 包帯ぐるぐる巻きの格好悪い横綱に対して、舞の海さんが苦言を呈している。

舞の海氏「照ノ富士に文句を言ってるわけではないんですよ」/名古屋場所

https://www.sanspo.com/article/20240723-YNIZINYRIZEGHOPKFNWZGARLNM/

《「これは照ノ富士に文句を言ってるわけではないんですよ」と前置きした上で、「いいときは出てくる、駄目なときは休場または途中休場、これを繰り返せるのであれば、過去の横綱も『えっ、だったら俺たちももっと長くやれたのにな』って思う横綱もいますよね。出てきますよね」と語っていた。》

 横綱はどれだけ休場しても、その地位は保証されている。横綱審議委員会あたりから指導が入るかもしれないが、最終的に進退を決するのは横綱自身である。

 その点で大関以下は悲惨だ。昔は「公傷制度」というものがあったが、今はなくなってしまって、小兵で幕内の土俵を沸かしていた炎鵬が、今、最下層の序の口で相撲を取っている。

 大関以下とは違って特別なのだからこそ、矜持をもって己を律せよということ。身も心も綺麗な相撲を見せてくれ。

 

 そうそう、昨日の向こう正面の溜り席に綺麗な人がいた。ちょうど、紺野美沙子さんとか大村崑さんが座っていた辺りなので芸能人枠でもあるのだろうか?

《えらい美人が…大相撲中継に映り込んだ女性にファン騒然「背筋が良い」「芸能人オーラスゴい」強烈インパクトを残したスー女タレント》

https://news.yahoo.co.jp/articles/d5a9bd461f196d1359c1e7b9823e0a96f47e6c19

 テレビ桟敷で観戦していたが、画面の右端に髪の毛の長い女性がチラチラと映りこむ。中日を過ぎて、会場にオシャレをした若い女性が増えてきたが、その中でも群を抜いていた。皆藤愛子さん似のお嬢さんで、白系の肩出しワンピースも上品だし、座った姿勢がいい。鳥取美人ということだが、スー女でもあるという。こういう素敵な応援団が現れている。その人の目の前に、テープをベタベタと貼った汚ねえケツ見せてんじゃねえぞ。