知事選について

 過去の小池百合子氏に関する文章をいくつか読み返している。

石井妙子『女帝 小池百合子』(文藝春秋

有本香『「小池劇場」が日本を滅ぼす』(幻冬舎

「文藝春秋」2024年5月号ー緊急特集 都知事の「ウラの顔」ー

《「私は学歴詐称工作に加担してしまった」小池百合子都知事 元側近の爆弾発言》

 上記は元都民ファーストの会事務総長の小島敏郎氏の手記。

《カイロで共に暮らした友への手紙》

 これは『女帝 小池百合子』の中に仮名「早川玲子」で登場してくる北原百代さんの書かれたものである。

 さらに翌月の同誌。

「文藝春秋」2024年6月号ー緊急座談会ー

《「カイロ大卒」小池百合子都知事の真贋》

 ちょっと前の2017年に小池百合子編著で出した新書がある。

『希望の政治 都民ファーストの会講義録』(中公新書ラクレ

 さらに小池都知事平井伸治鳥取県知事が対談をしている「中央公論」2017年3月号も手元にあるんですよ。

《「小さくても勝てる」鳥取 「大きくても勝つ」東京》

 これらをざっと通読してみると、ぼんやりとだ19歳でカイロに遊学にいった芦屋のお嬢様の軌跡が見えてくる。

 詳細は長くなるので書かないけれど、ざっと言えば、自己顕示、上昇志向の強い女が、いろいろな機会を利用して、他者を踏み台にして伸していく、そういうダークなサクセスストーリーのように読み取れた。

 小池氏本人を知らないので、なんとも言えないが、この一連の物語の主人公としての彼女にはまったく共感ができなかった。まず清々しさがない、嘘が多過ぎる。この手の人物とは付き合いたくないなぁと思わせられた。

 カイロで同居していた北原百代さんが、多数の手紙を始めとする資料を石井妙子さんに託している。小池氏に関するダークな情報はまだまだ出てくると見たほうがいい。小池氏は、そのあたりも踏まえて出馬表明を焦らしているのかも知れませんね。

 

 この虚妄の女帝に対抗するのが、これまた似非日本人の紅いタレント議員である。これが日本の首都のトップを決める選択か?

 蓮舫氏、この人も小池氏に負けず劣らず、自己顕示、上昇志向の強烈な人である。この人の書籍としては2010年に出版した『一番じゃなきゃダメですか?』(PHP)を持っている。それも直筆サイン入りでね(笑)。

 10年以上前に、某所で講演会があって、ちょいとした義理で参加した折に、もらったものである。

 ワシャはサイン入りの本を収集するのが趣味でしてね、今、どうだろう、200冊近くはサイン入りの本を持っている。その一環なので、ワシャの思想的なものとはまったく関係ない(笑)。

 その時の印象なのだが、丁寧な言葉遣いをしているのだが、上から目線が気になった。そしてたたみ掛けるような早口で、空疎で具体性のないことばかりを話していた。

 サインをしてくれたのに、申し訳ないが「こりゃだめだ」と思ったものである。

 口さがのない人たちは「緑のたぬき」VS「赤いきつね」と言っているが、こんな選択しかできない東京都民が哀れですらある。といいながら地方も似たようなものなんですがね。どことは言いませんが、チンヅラ候補に共産党候補では、東京と同様に選択肢がありまへんわ。

 なにしろモノのいい人材は「政治家」という職を嫌悪して近づかない。東京都知事が「緑のたぬき赤いきつね」程度ではねぇ。石原慎太郎安倍晋三のような国士然とした政治家はもう出ないか?