能無し鷲は爪も出ず

 フン詰まりである。

 といっても下の方の話ではなく上の方のことで、朝から日記を書こうと思ってパソコンの前に座っているのだが、なにも出てこない。

 困った時の『日本史歳時記三六六日』(小学館)で3月29日を調べる。う~む、「薬師寺東塔建立」とか「工藤祐貞、蝦夷征伐」とか「八百屋お七」が項目としてはあるんだけど、ワシャ的にピ~ンとこない。酷い二日酔いでもないかぎり、「よっしゃぁ!」と反応をするんだけど、そんな状態でもないのに頭の回転が鈍いなぁ。元々だけど(笑)。

 では別の本の当たるとするか。『三六五日事典』(社会思想社)である。3月29日には「オランダ東インド会社設立」、「普通選挙法案成立」・・・これらもワルシャワの頭には響かない。

 次だ。『記念日・祝日の事典』(東京堂出版)である。3月29日に・・・あった!今日は「マリモの日」じゃないの。1952年、北海道阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定されたとある。よっしゃー!「マリモ」の情報をいくつか並べれば、千字くらいは書けるだろう。ということで『標準原色図鑑全集』の別巻「総さくいん」でマリモを調べ始めた・・・が。

「マリバナ」の次は「マルアジ」で、「マリモ」が索引にない!なんのこっちゃぁ!!

 ワシャはめげずに『日本大百科事典別冊原色植物図鑑』(小学館)を紐解いた。ううむ、さすがにここにはあった。「マリモ」の360字程度の簡単な説明がなされている。でもそれだけのことで、ワシャの発想はまったく広がっていかなかった。

 こうなったら、困った時の「朝日新聞」と思い、早速、見出しを確認したのだが、盆暗岸田が血道を上げている「裏金」の話など、すでに興味を失っているし、「宝塚のパワハラ」の話も深入りするほどの知識もない。

 ようやく投書欄の「声」で、《政治資金 古来変わらぬ「恥部」》と題する投稿を見つけ、書き出しが《深代惇郎さんが書いた天声人語の選集を愛読している。》となっていた。

「これだ!」と閃きましたね。深代さんの選集はワシャも持っている。それを参照しながら、「朝日読者とは違った切り口で日記を書こう」と思い付いた。

 ところが深代さんの「天声人語」、単行本で何冊か持っていたのだが、それが見つからない。書庫のあちこちをひっくり返してみたのだが、最近の愚作の天声人語を整理するときに、どこに片付けてしまったか、2つの書庫と2つの物置、それでも収まらず最近は段ボールで積んで廊下に置いてある状況なので、朝の短い時間では、ついに見つけられなかった。

 結局、今日の日記は愚痴をこぼしておしまいと言うことで、失礼いたしました。