「ミス日本コンテスト」について

《ミス日本 不倫認めグランプリ空位に…ファイナリストに広がる同情の声「何なんこの茶番??」「努力が無駄に」》

https://news.yahoo.co.jp/articles/b86115cb73e6832505b79a14a8b2db60446195a8

 最初、1月22日に『ミス日本2024』グランプリの報道があった時は「ふ~ん」と思ったくらいで、何の興味もわかなかった。そしたらこのニュースでしょ、「あらら、辞退しちゃったの?」と疑問に感じたが、どちらにしてもどうでもいい話なのでそれっきりにするつもりだった。

 しかし、上記のニュースに載っている写真を見て驚いた。

 およよ、このグランプリの女性、なかなか見栄えのいい人だ。5歳から日本に来て日本の教育を受けられて、日本人として育てられた。立派な日本人である。ネット上では「チート(いかさま)じゃん」とか「日本人らしくない」と疑問視する声が当初から上がっていたという。

 だが、この女性に非はないね。むしろこの人を選んでしまった審査側、選んだ側に大きな問題がある。バカと言っていいし、いわゆる「多様性」とか「多文化共生」という如何わしい思惑があったことは間違いないだろう。

 綺麗な人だと思いますよ。でもね、大多数の日本人が絶賛する美しさかというと、そうでもない。よくありがちなヨーロッパ系の美人というだけのこと。もう少しオリエントテイストが混じっていないと「ミス日本」が冠せられない。

 ここは審査側が配慮して、この女性を№2にしておけば、SNSで叩かれることもなく私生活を暴露されることもなかったかも。

 主催者側の甘さがこの悲劇を生んでしまったということになる。

 ここからがワシャの主張。ちょっと「ミス日本」の過去を振り返ってみよう。このURLで歴代グランプリがご覧いただける。

https://www.missnippon.jp/about/history/

 初代が山本富士子さん、以下、素敵なお嬢さんたちが並んでいる。藤原紀香さんもいますね。

 さて、ワルシャワが何を言いたいかというと、山本富士子さんが昭和34年に映画「細雪」に出演している。三女の雪子役であった。あるいは小津安二郎監督作品の「彼岸花」にも和服の似合う幸子として登場している。

 この際、山本さんは大女優ということは措いておきますよ。でね、上記の歴代グランプリの女性たちが山本さんの代役で画面の中に入ってきたとしても、画面としては違和感がない。

 では、今回のカロリーナさんが代役を務められると思いますか?カロリーナさんがいかに美人で、日本語を流暢に話したとしても、「細雪」の雪子はやれないし、「彼岸花」の幸子も演じられない。オードリー・ヘプバーンですら代役はできません。

 これが現実なのだ。「ミス日本」のグランプリであるなら、そういった日本映画の中でも違和感のない存在でなければいけない。

 そういう観点から、このグランプリを辞退した彼女を責めるのは間違いで、選んだ主催者側のマヌケさを笑うべきだろう。不倫がどうの、などという詰まらぬ話はまったくどうでもいい。