おもしろいテレビ

 この3連休は忙しい。土曜日には所用で名古屋市の東の豊明に行っていた。

 その午後は、未就学の友だち2人が「大根を掘りたい」というので、妹の畑までいって大根とニンジンを50本ほど収穫してきた。

 子供というのは普段土に親しんでないのだろうね。大根を抜き終わると、隣の畑・・・次の作物を植えるために整然と畝を切ってある畑に入って大騒ぎ。まぁそこも妹の畑なので、他人に迷惑をかけるわけではない。だから、多少は気が楽なんですが(笑)。

 友だち二人ははしゃいではしゃいで、もみ殻と土を撒き散らしながら、「キャハキャハ」転がり回っていた。お母さんの洗濯が大変だな。

 昨日は昨日で、豊田市に行き、いくつかの用事を片付けてきた。ある政党の市議会議員とも新年早々に話をしてきた。

 午後3時をまわって、遅ればせながらの年始回りに出かける。いつもの駅前の本屋さんにも顔を出し、新年を寿いだ。

 ところがその本屋の奥さんが新年早々に骨折したという話を聞いてびっくり仰天。お孫さんと自転車で出かけようとして転倒したとのことで、一日も早いご快癒を祈りつつ家路についた。

 でもね、書店に立ち寄って手ぶらで帰るなんてことはワシャにはできません。特段に目的の本があったわけではないが、新年のご祝儀も兼ねて5冊買ってきました。

 その中の1冊が『NHK大河ドラマ・ガイド 光る君へ 前編』(NHK出版)である。

「おいおい、ワルシャワ、おまえ、1月4日の日記に『光る君へ』をスコンポコンに書いていたじゃないか」

 これね。

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/2024/01/04/110002

 確かに「全編がファンタジードラマ」とか言っております。それはそれ、その疑問については変わっていないけれども、知らずにものは言えないので、情報収集のために資料として購入したのである。

 知ったかぶりをしたいのもあって(笑)、この本を片手に午後8時『光る君へ』にチャンネルを合わせましたぞ。

 

 ううむ~、予想どおりというか、そもそも日本歴史の中でもっとの緊張感のない時代で、円融天皇とか花山天皇なんて初めて耳にする方も多いのではないか。

 平将門らが反乱を起こした「承平天慶の乱」は30年以上前のことだし、969年の「安和の変」は単なる政変に過ぎない。

 気候もこの時代は温暖化が進み、あの開けっぴろげの寝殿造りで充分暖をとれた。過ごしやすい緊張感のない時代だから、男も女も軟弱で、色恋や和歌、文学などにいそしんだのである。

 もちろん、だからといって紫式部の執筆した『源氏物語』のすごさは変わらない。物語のスケールの大きさ、文章の巧さ、時代を丁寧に描写した写実性、さらにそれぞれの帖の味わいの深いこと、世界の文学史上でも圧倒的な存在と言える。

 その後の日本文学にも多大なる影響を与えた。和歌、連歌、俳句、謡曲、小説などなど。

 ある歴史研究者は「国文学上最高の地位を千年にわたって保っている」と言っている。

 

 それはそれ。『光る君へ』が『源氏物語』をベースにしているならそういうことになるのだが、主人公は光源氏ではなく、紫式部という作家が中心となる話である。色恋沙汰などは『源氏物語』を参考にするのだろうが、ドラマチックな戦(いくさ)は起きない。せいぜい御所という小さなエリア内での権力争い程度の事件くらいだろう。これで1年引っ張るのは難しいのではないかと感じた。

 でね、余りにもドラマの展開が冗漫だったので、途中でチャンネルを変えてしまった。

 そしたら、これがやっていた。

《テレ東『自衛隊の裏側ぜ~んぶ見せちゃいます!』第6弾、つるの剛士が航海中の潜水艦に潜入》

https://www.oricon.co.jp/news/2295920/full/

 テレ東系の番組『自衛隊の裏側ぜ~んぶ見せちゃいます!』のスペシャル版だった。とくによかったのが、上記のつるのさんが潜水艦に搭乗する回のダイジェストで、これを見たら。共産主義に共感する反日の活動家の皆さんも「自衛隊を潰せ」などと吠えられなくなるのではないか。

 文句があるなら、活動家は潜水艦生活を一航海体験してみろって言うんだ!

 今回の能登半島地震についても「迷彩服を着た自衛隊は被災地に入るべきではない」というような素っ頓狂なXを出した活動家がいるが、こいつらのパターンとして、テメエは不自由のない楽なところに身を置き、のうのうと暮らしながら、最前線で必死に働く自衛隊員の労苦にはまったく思いが及ばない。

 それこそ紫式部から見た「承平天慶の乱」どころではなく、その倍も昔の時代に共産主義者のリーダーが言ったことを、ありがたいお経かなんかと一緒にして、未だに唱えていやあがる。

 真剣に『自衛隊の裏側ぜ~んぶ見せちゃいます!』を見てからものを言え。

 といっても洗脳がすごいから無理かなぁ(苦笑)。

 

 阿呆はさておき、ともかく『光る君へ』より、はるかに面白かったのである。

 でも、せっかくガイドブックを買ってきたので、勉強はしてみようと思っている。

 

 さあ今日も忙しい。ちょいとある高名な人と打ち合わせをしなければならない。また、その内容についてはご案内できればと思っている。

 では行ってきま~す。