能登半島地震

 令和6年1月1日、「611」に能登半島の先端でM7.6の巨大地震が発生した。3日現在で、死者64人と発表されている。大変な地震災害である。今も懸命な救助活動が続いているが、1人でも多くの方が救助されることを祈っている。がんばれ、能登!がんばれ石川県!がんばれ越の国!

 

 元旦の午後4時過ぎだった。自宅の防災ラジオが「緊急地震速報緊急地震速報!」と喚きだした。地震が発生することは理解できたが、規模的なものは情報としてない。ワシャはすぐに玄関まで通じる戸をすべて開放して次の情報を待つ。

 地震のほうが早かった。ユサユサユサと揺れる。ワシャは以前に防災部局にいたので、災害現場に入って余震を何度も喰らったことがある。だからだいたいの震度は体で分かる。

「震度3だな」

 これならワシャんち周辺には被害はないだろうが、取り合えず家族には屋外に出るように誘導した。

 まもなくNHKで地震報道が始り、能登震源地であることなどがテロップで流され、「愛知県には大きな被害は出ない」と判断し、家族を家に呼び戻した。

 それからが異常だった。家族は新年の特番を楽しみにしていて、家の中に3台あるテレビでそれぞれ見たい番組を見ていたのだが、屋外から戻ってみれば、どの局も「地震報道」で一色になった。もちろん津波が発生していたので、とにかく全局が警告を発することは必然と言える。

 ただNHKが一番酷かったが、アナウンサーの警告があまりにもエキサイトし過ぎで、暴言のように聞こえたのはワシャだけだろうか。もう少し落ち着いたアナウンスができなかったのだろうか?

 能登の人たち、石川県、越の3県の人たちは震度7、6、5をくらって慌てたことだろう。だったら敢えて冷静に「津波の可能性があります。直ちに避難してください」という冷静な呼びかけが必要なのではないか。

 それがNHKに引きずられるようにして、全局が・・・ここは強く言うが「アリバイ作りのように大騒ぎをしている」ようにしか見えなかった。務めて冷静な報道をするべきではないのか?ここにもテレビ局の劣化を見てしまったのはワシャだけだろうか。

 

 その点でテレビ東京は優秀だった。

地震速報から「出川特番」に戻したテレ東Pが心境「放送が誰かの支えになれていれば」感謝相次ぐ》

https://news.yahoo.co.jp/articles/5efbd34c1787b985d4005c1314fd179c63f56a40

 どの局も「絶叫地震情報」一色だったのだが、テレ東がいち早く「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」というバラエティー番組に切り替えた。もちろん地震情報はテロップなどで流しつつ。これは的確だった。

 被災地に配慮し、併せて全国の人たちに穏やかなバラエティーもお届けする。このバランスの良さが、テレ東は素晴らしい。アナウンサーに絶叫させ危機感をあおるだけのボケ局とは一線を画した。

 実のところ、ワシャは「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」を見たことがない。出川哲郎自体、見たくなかったし、スイカのヘルメットでウロウロする格好が評価できなかった。しかし、これしか放送されていなければ、仕方なく見る人もいるだろう。そして見てみれば、それなりに面白いのである。

 絶叫放送ばかりの中で、多くの日本人の心をほっとさせたと思うのであった。

 

 時に、こういったことも炙り出してくれる。

《「能登半島地震」中国・海南省の男性アナウンサーがSNSで不適切発言、即座に停職処分に至った「発信内容」とその背景》

https://news.yahoo.co.jp/articles/e1d61245bebc0dab1678e9f93c5263fa25d83b2f

 支那の人気アナウンサーというから羽鳥慎一や関口博と言ったところか。少なくとも支那の知的エリート階級に属していることは間違いない。それがこの感覚である。おそらく日本人が羽鳥や関口の番組から影響を受けているように、この支那のアナウンサーに同調する人民も少なくないだろう。

《男性アナのアカウントには批判コメントが殺到。》

 というフレーズも入っているが、もちろん支那にも健全なバランスのとれた人民もいる。それは否定しない。しかし、明らかに中共反日教育に洗脳された連中も多いのである。東日本大震災の時も、大喜びした支那人朝鮮人の情報が溢れた。日本の不幸を喜ぶその風潮は変わってはいない。そのことに日本人は自覚的であるべきだ。

 そういった民族・国家体制と日本は隣り合わせていて、価値観がまったく違っているということを認識しなければならない。

 隣人を甘く見ることはやめよう。ただ冷静に彼らを見極めて付き合っていく必要がある。ときには力を見せつつ。

 今回の災害でもそういった悪意を露呈してくれた連中はある意味で正直なのかもしれない。