リーダーについて

 プロシアに「リーダーの4つの類型」というものがある。

 1番いいのは「頭が良くて、自らは動かない人、スタッフを動かす人」。大山巌武田信玄、安倍元首相のタイプ。優秀な部下が集ってきて、スタッフが力を尽くして仕事をする人。

 次にいいのは「頭が悪いが、自らも動かない人」。例えば幕末に長州藩主だった毛利敬親、「そうせい侯」と言われた大名で、部下が何かを上申すると「そうせい」と言ったことから。御輿にうまく乗る人。

 3番目が「頭が良くて自らが動く人」。これが一番のような気がするが、意外にも3番となる。

 4番目が「頭が悪くて自らが動く人」。要するにバカを自覚しないまま、自分を過大評価してしまう菅直人元首相タイプ、山県有朋などもここに入ってくる。

 プロシアの類型はここまでで終わり。

 ワシャは5番目を考えた。「頭が悪くて人に動かされる人」。岸田首相だ。このタイプ、サラリーマンや役人の中間管理職くらいならいいけれど、これがリーダーとなるとかなりヤバい。それが国家運営のトップとなると悲劇になる。

 安倍首相(当時)は,G7でもその存在感を顕し、アメリカ大統領とドイツの首相の間に立って調整をしたり、「インド太平洋構想」では各国のトップをリードして支那包囲網を構築していった。

 ところが岸田首相には存在感がない。せいぜい経済支援と称し、日本国民の金を世界にばらまくことでしか、相手にされないと悲しさ。だったら日本に官邸に引きこもっていてくれれば、我々の大切な税金が海外に流れずに済むのだが(怒)。

 外務省のホームページに、トルコのエルドアン大統領との会談の話が載っている。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me1/tr/pageit_000001_00026.html

 写真を見てくだされ。エルドアン大統領の面倒くさそうな表情。ニコリともしていない。そりゃそうだわさ。会談の言っても、たったの15分。通訳を入れたら半分の8分でしかない。これで何を会談しようというのだろう。立ち話でも8分なんか、あっという間で、会社で部下が上司に事業の報告をしても、8分ではとても足らない。

 これを岸田首相、外務省は「外交成果」と言ってはばからない。恥ずかしくないのか?

 この8分だって、今年2月の850万ドル(12億円)のトルコ支援で買った会談で、1分1億5000万円の会談というのもすごいね。で、日本国民には何のメリットもない。すげえ外交だ(泣)。

「首相になってなにをやりたいか?」と問われ、「人事がやりたい」と素直に答えた人である。およそ首相としての力量はない。さっさと辞めてまともな後継者に座を譲れ。できないと思うけど。