歌舞伎に行きて~!

 今日は普通の人にはどうということのない日なんだけど、歌舞伎好きで歴史好きのワシャにとっては結構重要な日なのであった。

 坂東玉三郎丈の三代前に森田勘弥という歌舞伎役者がいる。養父もその父も森田勘弥なのだが、歌舞伎界は政界同様(笑)に世襲の世界なので、同じ名前があちこちに見られる。正式には十二代目森田勘彌という。この人、幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎役者である。でもね、役者だけじゃなくて、森田座の座元であり、狂言作家でもあり、明治帝の展覧歌舞伎を開催したプロデューサーでもあった。また俳号も持つマルチな人で、この人が明治5年の今日、猿若町にあった森田座新富町に移転し開場式を挙行した。

 有楽町線新富町駅があるでしょ。あの駅の南にホテルがあるんだけど、そこには何度か泊ったことがある。もちろん歌舞伎座新橋演舞場に行くのに便利ですからね。

 そのホテルの北側に森田座新富座)があった。今の京橋税務署のあたりである。これね。

https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/collections/view_detail_nishikie?did=678&kw=%25E5%25BA%2583%25E9%2587%258D&division=search&class=nishikie

 なかなか立派な劇場に見える。ここいらで明治の名優たちが活躍をしたんですね。

 

 そんな記念すべき日にこんな吉報があった。

市川ぼたん「父と弟の襲名披露に出演でき嬉しい」市川新之助「舞台ぜひ見に来てください」京都の南座市川團十郎一家であいさつ》

https://news.yahoo.co.jp/articles/9c0de059883369b87d2eda92877960af2d3062b8

 京都南座の年末恒例吉例顔見世興行のニュースである。この写真をご覧くだされ。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/gallery/858169?image=2

 今は亡き小林麻央さんが、歌舞伎の歴史にしっかりとした跡継ぎをつくってくれたおかげで、ワシャら歌舞伎ファンは、十四代目の団十郎を見るために、あと30年は死ねなくなってしまった(笑)。

 また市川ぼたんさんもお母さん似で可愛いお嬢さんに成長している。おそらく歌舞伎界を外から支える舞踊家、女優に成長していくのだろう。こちらも楽しみだなぁ。