昨日、凸凹商事に用事があって1時間半くらいの打ち合わせの後、書店によって6冊の本を買って、家に帰る途中のことである。
遊歩道を歩いているときだった。前から自転車に乗った女性が自転車でこちらへ向かって来る。耳のついた白い帽子をかぶってマスクをしている若い女性だ。
ワシャの横を通り過ぎていくと思いきや、急に自転車を停めて、「チョットイイデスカ?」と声を掛けてきた。言葉のニュアンスから日本人ではないことは判る。目しか見えないが顔立ちはチャイニーズか?
白昼堂々、若い外国人から声を掛けられるのは初めてだったので、少しばかり構えてしまった。「逆ナンパか?」とも思ったが、残念ながら違っていた。
「ミチヲキイテモイイデスカ?」
というではあ~りませんか。
「○○センターニイキタイデ~ス」
単に道案内をして欲しかったようだね(笑)。
「このまままっすぐ走って、次の信号を右折してね。しばらく行くとまた信号があるから、その信号を左に曲がる。そのまま300mくらい行くとスーパーがあるので、その奥が○○センターです」
結構、適切な道案内でしょ(自賛)。ところがその女性は「?」という表情を見せる。言葉が理解できないんかい!仕方がないので、ワシャは再び道案内をしましたぞ。
「(左手で道の方向を指さし)まっすぐ行く。判る?」
ふむふむと頷く女性。
「(左手の指先に右手をクロスさせ)信号がある。判る?」
頷く女性。
「交差点、判る?」
「ワカリマス」と女性。
「その交差点を右に曲がる。右。判る?」
「ミギ?」
「(左手を遊歩道から右側に向け)こっち!判る?」
「コッチネ、ワカリマス」
「(左手を右方向に何度か突き出して)右に曲がって、そのまままっすぐ行く。判る?」
「ミギ、マッスグ、イク」
「そのとおり。まっすぐ行く。そうするとまた交差点だ。また交差点」
「マタ、コウサテン、アル」
「その交差点を、今度は左に曲がる(左手で直角を描き)。左だ。曲がるの、判る?」
「ミギニマガッテ、ツギヲヒダリニマガル?」
「そのとおり、すんばらしい(拍手)。そのまままっすぐ行くとスーパーがあるんじゃ。判る?」
「スーパー、アル」
「そうじゃあああ!その奥が○○センターなのじゃあああ!」
その外人女性が頷いた。笑ったかどうかはマスクをしているので見えなかったが、「アリガトゴジャマス」と言って自転車で走り去った。そういうことがあった。
ワシャがこのことで何が言いたいかというと、ワシャの日記を読むと、ワルシャワは外国人移民については厳しい見解を持っている(そのとおりだが)と、思われているだろう。しかし、ワシャは政策としての移民政策を嫌悪しているだけで、日本の中で、日本のルールに従って、日本人として生きていこうと努力している外国人まで排斥しようとは思っていない。
当然のように普通の外国人が丁寧に訊いてくれれば、こっちだって真面目に答える。そういうことなのだ。