自由を逐う者は目に大山を見ず

 火曜日に先輩の通夜に行ったんだけど、なにしろ友達の多い人だったんで、斎場は絶対に混むと予想していた。だから、市街地の外れにある斎場まで20分くらいなので、流星号自転車道を走ることにした。

 午後6時に家を出た。もうすっかり暗くなっている。自転車道はところどころ照明があるけれど、田んぼの中ではほぼ真っ暗といった状況。それでも流星号のヘッドランプは他の自転車と比べても明るいので走行に支障はない。

 公民館を過ぎて、県道をくぐる地下道に差し掛かった時、前方から「おらぁ~なにやってんだよぉ!あったま悪るすぎ。おまえみたいなバカ知らんわ!」と罵声が聞こえる。

 それでもこれだけの長さのセリフだから、最初は正体が見えなかった。地下道の中は明るいんだけど、罵声は地下道の先の暗闇から聞こえてきて、「あったま悪すぎ」くらいで、闇の中からスマホを持ち無灯火の自転車に乗った女子高生が現れ、通り過ぎた。だから「バカ知らんわ」は、ワシャの背後から聞こえた。その女子高生の制服は、このあたりでも出来の悪い高校のもので、それにしても女子高校生が発する罵声ではなかったので、気の小さいワルシャワはビビッてしまったのだった。

 普通、16、7の女子が「おらぁ~」なんて言います?「おらぁ~」というよりも、少し巻き舌が入りつつ「おるるるあ~」って感じだった。なんてったってワシャがびっくりするくらいの声だったんだから。

 教育の劣化か?日本人そのものの劣化か?

 たまたますれ違ったのが出来の悪い女子高生ということで納得したいが、こんなのをよく見かけるようになってきたことも事実。

https://twitter.com/HashimotoKotoe

 上記のXの人が『女子修身』を推薦しているが、確かに女子にこだわらず修身教育を復活させたほうがいいと思う。

 自由(リベラル)という考え方は、完全に行き詰まっている。人間にはある程度の枠が必要だと、白洲雅子さんも言っていた。そのとおりだ。