欺瞞のSDGs

 ラサール石井の転落が止まらない。

ラサール石井がヤバイ!「議員研修・自衛隊・政府SDGs」を批判したら「あぁカン違い」の赤っ恥》

https://www.asagei.com/excerpt/276019

 昨日、ネタにしておいてよかった。もう少し内容を詰めようかとも思って、1日ねかしておくことも考えたが、勢いで書いてアップしてしまった。でも、これが出てしまってからだと「しまった!」と思っただろうね。

 この記事の冒頭にこうある。

《高学歴を謳っているはずのラサール石井が、大暴走している。》

 え、ラサール石井のどこが高学歴なの?ラ・サールに通ったことで「高学歴」と言われるわけ?

 東京大学を受験したらしいけど、当時はセンター試験の足きりもなかったから、自由に受けられたんじゃないの(笑)。結局、東京大学には受からず早稲田大学に収まった。なんだ、フニャチン岸田と同程度じゃん。知識詰込みで最高学府を狙ったが、記憶力が中途半端で門前払いをくらう。中学高校と人格形成を進める時代に、極めて偏在した勉強に時を費やしたため、世間を知らず、まともな思考力も身につかなかった。それでもフニャチンは卒業しているが、石井氏は早大から除籍処分をくらっているので卒業すらしていない。

 早稲田卒の教養人は数多いるが、ワシャの近いところでは呉智英さんや勝谷誠彦さんなんだが、ご両所とも早稲田を三流大学と言って憚らなかった。もちろん早稲田が三流のわけはないのだが、それでもワシャの周囲でも早稲田大学卒業はけっこう多い。

 まあ石井氏は「セーホク石井」と名乗っているわけではなく、ラ・サールを看板にしているから、そっちで高学歴を誇っているんだね。

 それにしても何かの情報を出していくのなら、ちゃんと検証してから出して来いよ。そんな中途半端な知ったかぶりをするからあちこちから突っ込まれる。芸人としても半端だったが、高学歴(笑)を売り物にして、コラムや文章を書こうとしても高望みだから止めておいた方がいい。

 いかんいかん、どうでもいい石井氏の話で800字も書いてしまった(泣)。

今日はそこではなく、上記記事の後段で、石井氏が「日本政府はSDGsをひとつとして実現してないじゃないか」と憤ったあたりからを話題にして「SDGs」のうさん臭さについて語りたかった。左翼芸人のことはもう終わっておく。言いたいことは「SDGs」がすでに終わっているということである。記事中を見よう。

《今年度の入学式や入学ガイダンスでも、大阪大学島根大学など全国の大学で「SDGs勉強会と称した勧誘に気をつけて」と注意喚起する動画や掲示を出している。》

堀江貴文氏も今春、ファンからの怪しいコンサルタントを見抜く方法を聞かれた際に、SDGsバッジを挙げた。》

《物議を醸したコオロギ食、昆虫食もSDGs活動の一環》

「SDGs」がいかがわしいというが列記してあるでしょ。さらに「SDGs」の大嘘について書かれた書籍はたくさん出ている。

池田清彦『SDGsの大嘘』(宝島新書)

杉山大志『SDGsの不都合な真実』(宝島社)

渡邉哲也『SDGsバブル崩壊』(徳間書店

武田邦彦『「新型コロナ」「EV・脱炭素」「SDGs」の大ウソ』(ビジネス社)

などなど。みんなワシャの書棚に挿さっている。

 これらの書籍も「SDGs」の悪質な騙しについて警鐘を鳴らしている。

 

 ここからがホントに言いたいこと。

 一時期、全国の自治体がこの「SDGs」に踊らされた。それでも賢明なリーダーや幹部がいるところは、そのうさん臭さを感じ取って深入りはしなかった。ところが中にはずっぽりとはまり込んでしまったマヌケな自治体も幾つかはあった。それも仕方がない。いかがわしくとも時流に乗るということも求められるし、関連業者、市民活動家に突き上げられるという場合もあるからね。結果として、ごくわずかだが「SDGs課」なんて部署名をつくってしまった自治体もあった。

 某市のことである。いかがわしい「SDGs」を全面に掲げて総合計画をつくり、令和3年から従来からあった企画部局の名前を変更して「SDGs」を冠する課を立ち上げた。賢明な職員、議員、OBからは「そんな流行りもの、うさん臭いものに付和雷同してどうするの?」という声も上がったが、「SDGsって素晴らしいもんね」と思い込んでしまったトップに押し切られて珍妙な課名が市民に公表された。

 令和4年度末に、議会から「トップも代わることだし、SDGsを冠する奇妙な課名を元に戻したらどうか?」という質問だ出た。おそらくこの時に変えておけば、間抜けさが軽減されたのだが、執行部は「SDGsを核とした実施計画が来年度で終了するのでそれまでは現行でいきたい」と課名変更をしなかった。

 その頃から、世間には「SDGs」のうさん臭さ、偽善さ、悪質さがにじみ出てくるようになった。まさに、冒頭の石井氏の「赤っ恥」がその典型である。

 生物学者池田清彦さんがこう言っている。長いけれど最後に引いておきたい。

 

《私くらいの世代の者は、どうせこの先も長くはないのだから、この茶番(SDGs)に付き合わされてもさして実害はないかもしれないが、未来のある若者や子供達からすれば、とんでもない話だ。だから、あと50年も生きねばならないあなた方に、SDGsも人為的地球温暖化論も基本的にはまったく同じで、反対しづらい善意のスローガンを並べているだけで、「地獄への一本道」になっている事実について考えてもらいたいと切に思う。》