議員の質は?

 一昨日の夜だった。自宅の裏から「リリリ・・・リリリ・・・」という虫の声が聞こえた。昨日が立秋だったので、「虫たちは暦を持っているのか?」と思ってしまいましたぞ。

 風情のある話をしたいんだけど、巷(ちまた)にはおもしろい話が多すぎて(苦笑)。

 

《元「仮面女子」で渋谷区議の橋本ゆき氏ショック「こんな風に思われてたのかな…」副区長の中傷に》

https://news.yahoo.co.jp/articles/c40a4df5c604bf8d1d0b21577d6632de3c031f9f

「ブタ」と呼ばれたぽっちゃりした女性市議が記者会見で攻め立てたおかげで、チャット上で軽率な発言をした副区長は辞職した。まぁ潔くてよかったんじゃないの。

 上記のURLは、ぽっちゃり議員の同僚で元「仮面女子」の女性区議のツイートを記事にしている。

《区職員向けのチャットで桑水流弓紀子区議を「ブタ」などと中傷する書き込みをしていたことを受け、「こんな風に思われてたのかな…」とショックをつづった。》

 思われています。間違いなく。議員は「当選することが大仕事」だと思っている人が多いけれど、当選することはあくまでもスタートであって、そこから行政のプロたちを相手にどう戦っていくのかが、問われているのである。万歳なんかしている場合ではなく、すぐにでも机に向かって地方自治法行政法を学ばなければ、試験を経て、研修を重ねた行政マンにモノが言えるわけがない。

 ワシャが見る限り、そこまでの決意をもって議員職を全うしている人は少ないと感じている。

 例えば自民党の沖縄出身の今井絵理子参議院議員平成28年に初当選した時点で、沖縄基地問題についてまったく知識がなく「これから勉強します」と言っていた。あれから年月は流れ、彼女がどれほどの知識を得ているだろうか。少なくとも公の場で基地問題についてまともな発信をしたということが伝わってこない。間違いなく、田舎のオッサン程度の認識しか持っていないと思うよ。ワシャですら今井議員よりも沖縄の諸問題について勉強していると自負している。

 辞めた副区長の軽率さは非難されるべきだろうが、「心に傷を負った」と言って憚らないぽっちゃり議員のほうに、全く問題がなかったかというと、実はそんなこともないのである。勉強もせずに、持論だけを振りかざして、暗に「私は票を取っているのよ」とマウントを取ってくる議員って、あちこちの議会にうんざりするほど存在している。飲み屋で悪口のひとつも言いたくなるのが人情ですわなぁ。

 

 ある保守色の強い地方議会でのこと、その議会では共産党の女性議員の評判がいい。その前任の女性議員は最悪だったが、現在の人は、勉強をしっかりしていて、理不尽なことは言わず、しかし質問等はきっちりと理論を構築して攻めてくる。

 市の幹部連中も、できる議員は共産党であろうと評価するのである。箸にも棒にも掛からぬ輩は、東大卒であろうと自民党であろうと評価するものではない。

 頭のいい行政マンは、「バカとハサミは使いよう」とばかりに、抜け作議員をおだてあげ、質問も作って差し上げるそうだ(笑)。

 

 今回の渋谷区での一件は、ただ単にかわいそうな女性議員と、横柄な行政側という一方通行の見方では全体像が見えてこないと思う。

 そこまで、裏で悪口を言われたぽっちゃり議員の本質を見極めることで、真実に近づいていけるのではないか?

 まぁそれにしても副区長が辞任をしたことでひと段落はついた。

 

 こっちは県議の失態か。

《“最年少”県議が無免許運転 免許失効も車で免許センターへ》

https://news.yahoo.co.jp/articles/24d006b5d1304abeaf1340eb3d1faeda39022321

 普通の市民の感覚を失っているのか、はなから持ち合わせていなかったのか。

《本当にお恥ずかしいところなんですが、免許の失効から3カ月間(※実際は6カ月)は、復帰が可能だということを聞いて、その間は乗っても大丈夫なのかなと、そのように勘違いをしておりまして...」》

「免許の失効から3カ月間、その間は乗っても大丈夫なのかなと」

 わけねーだろ。この程度の常識すらわきまえていない議員、ホントにいるでしょ。

 このネーチャンも四の五の抗弁せずに、渋谷の副区長と同様すっぱりと辞職する、それが静岡県民のためになる。