政治屋の末路

 このジイサンがガンだね。

《「本当の愛国者は、もっと思慮深く」鈴木宗男氏 ゼレンスキー大統領を批判「責任はすべて他人に押し付け」》

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ce52f5f67213e72fe2de2b7e1ccded82e66c835

 75歳という高齢なのも原因かもしれないが、昔から自己中心的な物言いの下品さはは変わっていないから、生まれながらの性分だろう。このジイサンの立ち位置は完全なるロシヤ側で、親ロ、媚ロ丸出しのコメントを出している。少なくとも選良ならば、客観的な視点を持って事案の分析をしてからモノを言え。

 ブログの文章の中ではゼレンスキー大統領を「ゼレンスキー大統領」と言っているが、このジイサン、テレビのインタビューなどでは「ゼレンスキー」と呼び捨てにしている。しかしプーチンについては「プーチン大統領」としっかり言っているのだ。これは多くの識者が指摘していることで、この呼称差はこのジイサンの見識の悪さを物語っている。発言を見てみよう。

「北欧五カ国の国力、軍事力はいかほどのものだろうか」

 核兵器保有する独裁国家に比べれば北欧五カ国の力は大したことはないだろう。しかし、国民たちの国を守ろうとする力はロシヤよりも大きい。

「軍事支持を求めるより、停戦に向けての相談、話し合いを模索するのが、賢明と思うのだが」

 不利な状況で話し合って妥協しろと言う。これは侵略が始まった当初に橋下徹氏が言っていたことと同じで、「屈服しろ」とウクライナに勧め、傍若無人なロシヤの勝利を願っているだけ。そんなのを「賢明」とは言わない。「愚暗」と言う。

「ゼレンスキー大統領からは、反攻、反撃、反転と勇ましい言葉が出ているが、本当の愛国者は、もっと思慮深く、国民の命と国の将来を考えると思うのだが」

 己のことしか頭にないご仁には理解できないだろうが、ウクライナの国民のほうがはるかに賢明で「命よりも大切なものがある」ことを熟知して、大統領を先頭に命がけで闘っているのだ。

 ま、ずっと政治家になることだけを目的にして生きてきた男だから、「命をかける」ということを利異界できないのだろう。

 だって、政治家の命って当選を果たすことで、落選で命を絶たれても政治家への執念深ささえあれば復活するは可能なのだから。

 そういった意味ではこのジイサンは天下一品のモノを持っている(笑)。大恩ある中川一郎代議士が自殺し、その後継に息子の昭一氏が出馬表明をすると、ここぞとばかりに、「中川先生は世襲に否定的であった」と言い張ってジイサンも出馬を決断している。

 仁義をわきまえる人物なら、ここは弔い合戦で昭一氏の応援に入るのが普通の感覚だが、自らの欲望で対抗馬として選挙に出てしまうというから大したものだ。

 このニュースにはないんだけれど、媚ロシヤブログにはこの先があってね、こんなことを言っているんですわ。

《紛争、戦争には双方の言い分がある。先の大戦でも日本が先に手を出したが、日本には日本の言い分があったのではないか。》

 そもそも日本が先に手を出していないし!日本には言い分があったが、どこの国がその言い分を聞いてくれたのか?ジイサンの大好きなロシヤは言い分を聞くどころか、約束を踏みにじって大勢の日本人を殺戮し、連れ去って、極寒のシベリアなどで奴隷労働をさせたではないか。

「ロシヤにはロシヤの言い分がある」とジジイは言いたいのだろうが、核で恫喝し、圧倒的な火力で侵略してくる独裁国家になんの言い訳ができよう。

 老害になっている政治家は退場させる政治的な仕組みができない限り、執念深い政治屋は生き残っていく。

 地方政治家で、まったくその地位に執着せずにさっさと辞めてしまったさっぱりしたのもいるけどね(笑)。

 今日もあっという間に1500字を超えてしまったんで、またそのあたりは日をかえて話したい。