国民性の変容

 今日の産経新聞「オピニオン」欄。織田邦男元空将が《教育が「最大の国防」である意味》という論説を上げている。

 織田氏は、国民の戦う意思が重要な防衛力になることを主張する。まさに今、狂った指導者に誘導されるロシヤと互角に、互角以上に戦っているウクライナがよい例で、ウクライナ国民が「自らの国は自らで守る」から、正常な国際社会は支援を続けている。反面、自ら戦わない国はどこからも助けはこない。織田氏は数字を出してくる。「もし戦争が起こったら、国のために戦うか?」という問いに対して、戦うと答えた人は日本がダントツの最下位で、13.2%だった。これは情けない。支那が88.6%、韓国が67.4%、平均が60%での13%・・・まさにGHQの施した腑抜け日本人製造作戦が大成功したと言える。

 どこぞの知事だったご仁がウクライナ人に対して「命が大切だから、すぐに国を捨てて逃げなさい」と助言していた。しかし、賢明なウクライナの人々は、そんな妄言には耳を貸さず、自ら武器をとって国土を死守している。

 もし早い段階で元知事の勧めるように、国民の多くが戦いを忌避し国外に逃げていたら、緒戦でキーウはロシヤの手に落ち、3月末には全土を占領されていただろう。  織田氏の言を引く。

《「人は人に生かされ、人は人のために生きる」ことを実感した時、真の紳士・淑女に変身する。このような普遍的価値観にはあえて目を伏せ、枝葉末節のみ教育してきたのが戦後教育であり、その結果が13.2%なのだ。》

 最後にトーマス・ジェファーソンの言葉で締めている。

「最大の国防は良く教育された市民である」

 ジェファーソンの言う「市民」とは、政治家も識者も含めたものであり、このあたりの連中に良き教育が施されていないことが、この国の不幸と言ってもいい。

 日本を守るのは日本人であり、その国民が徒手空拳で、どうやって傍若無人支那、ロシヤから愛する人々を守れるのか!「話し合えば分かりあえるのよ~」は絶対にない。