病膏肓に入る

 今日の朝日新聞「声」欄右肩。鹿児島県の79歳男性からの投稿がいっちゃっている。お題は《反撃能力より優先課題は》である。まずはのっけにこう言う。

《「北朝鮮がミサイル発射」というニュースにはもう驚かなくなった。》

 日本国民は驚かなければいけない。憤らなければいけない。強姦魔で誘拐犯の殺し屋に銃を突き付けられて「もう驚かない」では危機感がなさすぎる。

北朝鮮は脅しているだけだと思うから恐怖は感じない。》

 ここに左巻きの「お花畑」がある。北朝鮮は脅しているだけではない。核兵器で隣国、とくに日本から多額の金品をカツアゲしようとしているのだ。

《かえって政府に恐怖をあおられている気がする。》

 この方向音痴はいかばかりであろうか。ミサイルを撃ちまくっているのは北朝鮮にも関わらず、恐怖をあおるのは日本政府って、大丈夫かあんた。玄関で包丁を振り回しているのは誰やねん?って話ですわ。

《だから「日本は反撃能力を持たなければならない」などと言われたら、必要かなと思う人も出てくることだろう。》

 賢明な人は、間違いなく玄関で暴れる強姦魔に何らかの抵抗・反撃をすることに異議はないだろう。なんで強姦魔に対し反撃しないのか、理由が判らない。

 このジイサン、「反撃するための費用はどこから出すのか」と心配しているが、核兵器で脅されて、日本から北朝鮮に流れる金品はその何倍にも達するし、そもそも日本人の誇りは泥にまみれる。そしてジイサン、ついに伝家の宝刀を抜く。

《むしろウクライナの惨状を見ていると、憲法を守り、絶対に戦わないと宣言する方がいいという結論に達した。》

 天然の左翼バカですな。ウクライナの人々が抵抗しなかったとしたら、露助はどんどん進軍してきますわなぁ。ブチャでの虐殺、強姦、略奪がキーウでも実行されていたことは間違いない。憲法9条を拝んでいる間に、ジイサンは殺され、娘は犯され、財産はロシヤに郵送されて、はいおしまいということが現実にウクライナで起きたのはついこの間だ。

 この惨状が見えないか、左翼。

《いったん戦争になったら、ふるさとの野山も富士山も、奈良・京都の歴史的文化遺産も破壊され、いとしい人の命も奪われかねない。》

 アホかこいつ。戦争をせずに降伏したって、ふるさとの野山は露助支那人に蹂躙される。北海道人なんか、みんなシベリヤ送りになって、極寒の地での重労働が待っている。奈良・京都の文化遺産など盗り放題だから、みんなロシヤ、支那に戦利品と持ち帰られるぞ。法隆寺弥勒菩薩など北京の故宮博物館でしか見られなくなるわい。

 そして、やはり左翼らが広めてきた気候変動に触れてくる。

《なによりも災害の多い日本は、気候変動という深刻な脅威にさらされている。》だから「反撃能力」などという物騒なことを言わずに、「平和憲法」を唱えて「気候変動対策」のために「脱炭素」を進め国力を落とし、独裁国家に隷属して搾取される奴隷国家になってくれ、と言っている 。

 おいおい、日本に住む日本人は、何千年も前から災害と闘って共存をしてきた。だから現在の日本人の死生観があると言ってもいい。それと昨日今日できた独裁国家の核ミサイルの脅しを一緒にしてどうする。

 この投稿が、「左翼お花畑」の典型的な主張だったので、紙面を読みながら大爆笑をしてしまった。これを「声」欄右肩に持ってくるということは朝日新聞紙もそう思っているということで、まあ判りやすくていいんだけどね。

 こういうのが載るから朝日新聞紙は病められない。