統一地方選(前半)の概況

 保守分裂となった奈良県知事選挙。高市早苗氏が推した総務官僚の平木省候補が落選した。公示前はほぼ圧勝と言われていたが、な、な、なんと平城京跡地に支那人銅像を建てようとしていた親中派の高齢知事、引退を表明していたにも関わらず荒井知事が立候補表明をしてしまった。これで維新対保守2陣営の戦いとなった。そうなれば当然保守が割れて、維新の候補が漁夫の利を得ることは目に見えていた。

 結果として維新の山下真(266,404)、平木省(196,729)、荒井正吾(97,033)となったわけだ。平木、荒井の保守票が合計で293,762あるわけだから、ジジイの荒井が出なければ平木氏の勝ちだったことは間違いない。

 なぜ禿げ上がったよぼよぼのジジイが、引退表明を取り消してまで出馬に踏み切ったか?これは当然、裏で暗躍した大物政治家がいて、それはもちろん親中派の巨魁で、平木氏を推した高市早苗大臣の失脚を狙ってのものと考えられる。

 さらに遡れば、安倍晋三元首相の奈良暗殺が実行されたあたりから、安倍後継の高市氏つぶしが始まっていた。

 有り体に言えば、安倍さんがご健在なら、現職の荒井知事は出馬せず、高市さんの推す平木候補が余裕で勝っていた。

 政治というものは「民主主義、民主主義」と表座敷で浮かれ騒ぐ衆愚のみによって動くものではない。裏二階で暗躍するフィクサーが牛耳っているのだ。まさにその典型的な政治手法が奈良県で成功した。

 さて、愛知県議会議員選挙である。投票率は過去最低の35.10%となっている。ほぼ3人に2人は投票に行かなかった。まぁ県会議員なんてなにをやっているか判らないからね。仕事自体が住民から離れ過ぎている。地元のお祭りとか、イベントにだけ顔を出していてもねぇ(笑)。

 今回は定数102の内35人、つまり35%が無投票で当選している。この数字の一致は何を暗示しているのだろうか。

 ワシャは、暴論だがこう考えている。県議会など基礎自治体の首長で構成すればいい。市長村長の地元イベントでの挨拶等々、そんな詰まらないスケジュールを省けば、充分に年4回の県議会への出席など余裕のよっちゃんだ。もちろんその分の手当ては支給すればいいし、基礎自治体行政のフォローは副市長以下がやればいい。さらに、各自治体規模ごとの人口で票の割合を決めて採決をすれば、県民の平等感も出るだろう。もうひとつ突っ込めば、政令市の名古屋市から県議会議員が31人も出ている。これって本当に必要だろうか?市議会議員と仕事がずいぶん重なっていないかい。これを整理して行けば、県議会議員などという盲腸のような存在は消せる。

 一例を挙げる。名古屋市名東区選出の筒井タカヤ氏である。なんと県議会議員13期目で御歳77である。任期中に80歳を超える。そもそも県会議員など半世紀もする仕事か?地元のことは市議会議員がいるから、そいつらがするだろうし、おおかた古参の県議は、その上位に座ってそっくり返っているだけの存在だ。

 どことは言わないけれど、今回で引退した某県議は、地元のことを何ひとつしなかった。町内会費の支払いすら拒んでいたと言われている。こんなのが県議で、けっこういい金をもらっていた。

 地方選を概観して、選挙制度、議会制度について根本的に考えるべき時期にきていると思うのだった。