政界媚中派番付

 発売されたばかりの『WiLL』がおもしろい。評論家の白川司氏が「政界媚中派番付」と題したリストを公開している。

 東方は国会議員、横綱山口那津男(公明)、大関河野太郎(自民)、関脇/林芳正(自民)。小結/小沢一郎(立憲)、前頭/二階俊博(自民)、以下十両福島瑞穂(社民)、辻元清美(立憲)、蓮舫(立憲)、林幹雄(自民)、松下新平(自民)。

 西方は地方政治家、横綱小池百合子東京都知事)、大関/吉村洋文(大阪府知事)、関脇/川勝平太静岡県知事)、小結/玉城デニー沖縄県知事)、前頭/鈴木直道(北海道知事)、以下十両/松下玲子(武蔵野市長)、仲川元庸(奈良市長)、大村秀章(愛知県知事)、洞口朋子(杉並区議会議員)となっている。

 概ねどの人も媚中派親中派、出来の悪い政治家ですわな。やはり山口公明党代表は鉄板の媚中派だ。このジジイの発言たるや支那共産党の代弁者と言っていい。ウイグル人権非難決議を流産させたのは、すべてこのジジイの責任である。

 まぁ他の政治屋も似たようなもので、この顔ぶれに日本国を任せているのかと思うと暗澹たる気持ちになる。こういう連中を選び続けるのが、民主主義の宿痾なのだが、といっても支那のように一党独裁というのは最低最悪だから、クソ制度でもやむを得ないか(トホホ)。

 ざっと見て、ひとりだけ「?」を感じた人物がいる。愛知県の大村知事である。この人、他の面々と比べると媚中・親中という枠には入らないのではないだろうか。

 白川氏は、《習近平主席の母校でもある精華大学との包括交流に関する覚書を締結したこと》《「表現の不自由展・その後」で昭和天皇の肖像を燃やして踏みつける動画などを展示することを容認した》の2点を挙げているが、それはあまりにも大村知事を知らないのではないかと思う。

 彼は、媚中・親中というような大それた考えは持っていない。あるのは、極端な「負けず嫌い」のため、自分が一旦実行したことについて「間違いだった」と認めることをしないだけのことである。東大卒などに多い「無謬主義」とでも言えよう。

 それを犬猿の河村名古屋市長に指摘されたものだから、意地になって「展示会」を継続開催したと言うだけのこと。大村知事が皇室憎しでやったことではなく、皇室よりも己れの「無謬」が大切だっただけ。むしろ彼は皇室好きで、選挙中でも東京で開催された皇室関係の行事に参加するためにいそいそと上京しているくらいだからね。

 白川氏の指摘するところは、単純に、目立っていたい、人より上に立ちたい、という子供じみた感情からくるもので、何らの思想的な背景があるわけではない。さらに言えば、極度に憶病であるから、支那利権とか支那美人には絶対に手を出さないのである。このあたりは橋下徹氏とはまったく違う。ゆえに大村知事の媚中・親中のレッテルには疑問を持つものである(笑)。