世界は暗黒街

 夕べ、BS日テレで『ゴッドファーザー』をやっていた。もう何度も観ている映画なんだけど、それでも最後に観てから20年くらい経っているかなぁ。

 この作品、封切り間もなく同級生の母親に誘われて名古屋まで観に行った。母親がマーロン・ブランドの大ファンとかで、「息子と一緒に行かないか」と声が掛かったのだ。その頃、中1だったと思うが、すでに映画小僧になっていたワシャは、「スクリーン」という雑誌を毎月買うほどのませたガキだったんで、速考でオッケーをしたものである。

 しかし、今考えれば『ゴッドファーザー』を中学1年生に鑑賞させるかね?中坊が自分たちで行くというのは止められないけれど、母親の誘いで、残虐な殺人シーンは満載だし、ドン・コルレオーネの息子マイケル(アル・パチーノ)のベッドシーンでは妻のオッパイは丸出しになるし。 友人の母親は、これを息子ばかりか息子の友だちにも見せちまったわけで、バツが悪かったのではないかと推測している。

 それでもね、この年のアカデミー作品賞を取るくらいの名作だったので、強烈な物語の方が印象に残っている。そしてマフィアの世界というのを垣間見て、「ああ世の中というのは裏も表もあるのだなぁ」と中坊なりに理解したものである。

 この作品、ワシャの中ではトップ10に入ってくる作品で、久々に鑑賞し、作品の仕上がりに感動させてもらった。ブランドもパチーノもいい演技をしている。彼らは国際的な名優と言っていい。

 さて、国際的なマフィアの話である。独りの狂ったドンが暴走し、若い命が次々と散華していく。

《訓練なく2週間で戦死 予備役「無言の帰郷」 ロシア》

https://news.yahoo.co.jp/articles/b57adf8ef5db9ee1ad6b1a8076eb8191eddd42c2

 2月から始まったウクライナ戦争は、まさにプーチンというボスが縄張りを拡張しようとして起こした戦争で、マフィアの抗争同様に若い鉄砲玉をウクライナに向けて突っ込んでいるというのは実情だろう。

 若い鉄砲玉は、それでもドン・プーチンよりも利口だから、この抗争が無意味だということを知っていて、敵前で敵側に逃亡するという奇手に出た。

 しかし、ドン・プーチンは冷酷なことでは有名なマフィアのボスなので、鉄砲玉の自軍兵士の背後に、彼らに照準を合わせる特戦部隊を配置し「逃げたら殺すぞ」と脅して戦わせるという下劣マフィアでもやらないようなことをやっている。

 ドン・コルレオーネは冷酷ではあるが人格者だった。ドン・プーチンは冷酷の上に残忍ときている。ロシヤ人にとって、周辺の民族にとってこれほど不幸なことはあるまい。

 

《最前列に長老ズラリ、江沢民・朱鎔基両氏の欠席には憶測呼ぶ可能性…中国共産党大会が開幕》

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6441848

 これなんてまさにチャイナ・マフィアのドンたちが集まった会合だった。その中の大ドンがペーで、そのペーが尊敬するモーが、共産党という非合法マフィアを使って国土を押さえてしまった。マフィア成功の典型例だろう。

 このマフィア体制が縄張りを拡張しようと暗躍画策している。容赦のない共産党マフィアは、無辜の自国民・他国民の命をためらいなく奪っていく。

 プーとペーという人類史上に類を見ない独裁者と同じ時代を生きる苦しさはいかばかりであろうか。後世、21世紀という時代は暗黒の世紀と呼ばれることになるかもしれない。

 にも関わらず、財務省の小役人たちは、姑息な手を使って防衛費の圧縮を目論んでいる。

《防衛費のNATO基準、指標として意味がある=浜田防衛相》

https://news.yahoo.co.jp/articles/b0abdc555cb1bfbb2379dbdb9e9fec936945570f

 浜田大臣は、官僚にいいように使われている単なるボンクラなのか、あるいはコルレオーネファミリーに入り込んでいた裏切り者と一緒で利敵行為に勤しんでいるのか、今のところは判らない。だが、間違いなく日本国民を支那マフィアに売ろうとしていることだけは見えてくる。

 唯一の希望だった安倍晋三氏は彼岸へと逝き、またぞろ親中派が跋扈し始めている。日本にはマイケル・コルレオーネは現れないのだろうか。