ウソに「感動」するか!「憤り」しかないわい

 北京冬期五輪の開会式。NHKの男女のアナウンサーがころころと笑いながら、はしゃぎながらの中継。もっと粛々と淡々とアナウンスができないのか!この金をかけた開会式場の氷った土の下には、ウイグルチベット南モンゴル、香港など多くの虐げられた人々の怨念が封じられているんだぞ。

 日本チームにも、妙にはしゃいでいる選手がいたけれど、何がそんなに嬉しいのか。日本選手団の行進の直後、台湾の選手が3人が無表情で入場してきた。彼らの目は冷めていた。動作は冷静だった。これをどう見る。ワシャが日本選手団の責任者なら「手を振るな、浮かれるな、整然と歩め」と指示をする。お気楽な日本と支那の侵略という厳しい現実に直面している台湾、この両国のコントラストはいかばかりであろうか。危機感のない阿呆な国がこの行進ではっきりと見えた。

 それにしてもプラカードガールのプロポーションの良さはすごいですね。先の東京オリンピックのバラエティに富んだ人たちと比べると、よくもまあ、ここまで均一した製品を揃えてきたものだ。さすが皇帝国家支那。こんなのが山ほどいて、皇帝様の言いつけどおり、他国の政治家どもに濃密なサーヴィスをいたら、そりゃ橋下徹弁護士でもイチコロでしょうね(笑)。

 10時23分過ぎに支那帝国の選手団が入場した。習近平皇帝とその妃が手を振って迎えた。  入場行進が終わって、ショーになるのだが、おっとプラカードネーチャンたちと同じ衣裳を着た踊り子さんたちが登場するんだけど、これまたジンビー揃いときたもんだ。恐ろしし支那品定め。

 その後、選手と日常を生きる人々とのコラボ映像が流される。転倒した選手が決死の表情で立ち上がる映像を見ていると、ウイグルチベット南モンゴル、香港などで習帝国に虐げられている人たちがオーバーラップしてしまう。見ているのが辛くなる映像だった。

 ウソで固められた前回の北京オリンピックの花火の映像、今回はジェノサイドを覆い隠そうと段ボールや糞尿の混じったコンクリートで塗まくったんだけど、それほど世界は阿呆じゃないって。

 支那人のオリンピック委員長だか何だか知らないけれど、バッハ氏の前に高らかに宣言していた。これがね、習皇帝に対してのお追従がひどくて、習皇帝にオープン、クリーンって?おひおひ。

 その委員長だかなんだかの後ろで各国の旗を持つ担当の男子たちの作り笑顔が不気味だ。それでもまともな男子もいて、イタリアの国旗を持つ男子だけが歯を見せていない。この男子が、映像を見た皇帝様の逆鱗に触れなければいいが・・・と真剣に思う。 委員長だかなんだかのスピーチは続き「手を携え・・・」なんてことを口走っている。おまえなぁ、まず収容所で拷問しているウイグルの人たちと手を携えろよ。自らの身体に火を着けて抗議するしかないチベットの人達と手を携えろよ。言葉を失おうとしている南モンゴルの人と手を携えろよ。自由を剥奪された香港の人と手を携えろよ。共産党員以外の人達を後ろ手に縛っておいて、何を言っていやあがる。

 さしもの朝日新聞も今朝の紙面で《1月、習近平国家主席は「五輪を成功させ、開放的な国家のイメージを世界に示そう」と語った。しかし、取材で痛感するのは少なくとも開放性の面で08年より後退した中国の姿だ。》と言っている。

 阿呆な皇帝の言う「開放的な国家」というのが支那のどこにあるというのか。IT技術で人民を完全掌握する「デジタル全体主義」のどこに開放があるのか。

 この阿呆に対して、抗議もできないフニャチン国家が支那の東の海に浮かんでいる。ある意味で、この脳天気なお花畑国家は、さらに阿呆かも知れない。悲しいけれど。