専守防衛の愚

 今朝の産経新聞に織田元空将の《専守防衛から「戦略守勢」へ転換を》と題した意見が寄せられていた。

 さすが防衛の現場におられた方の意見は具体的で合理的だ。お花畑で「話し合いで戦争を止めるのよ~♡」と言っている能天気な皆さんとは説得力が違う。

 織田氏は言う。

「目指すべきは戦争の未然防止である。相手が誤認識しない合理的な抑止力が必要なのだ」

 日本国憲法の前文のように、世界が平和を愛するお花畑の住人ばかりならいいのだが、残念ながらそんなお人よしの体制は極々限定的である。その中でもトップのお人よし国家が日本であることは論を俟たない。

 お花畑の住人は、「よその国の人もいい人ばかりなのよ~♡」と思い込んでいるが、そんなことは一切ございません。馬の目をどうしたら抜けるかということを日々考えている国ばかりなのである。

 実はそれは至極当たり前のことで、国民・国土を守ろうとすれば、お人よしでは済まされないのだ。とにかく政府は人が悪いくらいでいい。「人の悪いが国民思い」でいいんじゃないの。

 織田氏の論説にもう少し触れたいが、今からまた出かけなくてはならない。なにしろ忙しい日々は続くのであって。