いい話と最終的には悲しい話

 まことに朗報である。

《維新と国民、改憲に向け連携 9日にも幹事長、国対委員長会談》

https://news.yahoo.co.jp/articles/f3cd5390fc9d649a9b669609b659c614b5fa305f

 維新と国民、立憲と共産、この親和性の高い組み合わせが国民のとっても、とっても判りやすい。福島左民党などどーでもいいッス。

 予算を伴う法律案については、衆議院では50人以上の賛成者が必要になるが、維新と国民が連携すれば、両党で52議席を有することになり、かなり動きやすくなる。善哉善哉。

 是非とも健全野党には頑張ってもらいたい。与党も半ば腐っている。それだけでも大変なんだから、何もしない野党、歳費を掠め取るだけの野盗には一刻も早く退場していただきたい。でも、コアな支援者がいるからなぁ(笑)。

 

 きのうは休日だったけど、凸凹商事に出勤して仕事をしていた。また12月の会議で質問をするからである。9月に質問をして、それからつまらぬ雑事で10月を過ごし、11月に入ったら12月の準備ということで、なにかと些事に追われている。しかし、書庫の整理もしないと本がどんどんと増殖しているので、今は玄関まで本が積み上がっている(ワシャのせいなんだけど)。だから暇を見つけては書庫の整理をしているのだ。

 そうしたらね、元支那大使だった丹羽宇一郎氏の本がぞろぞろと出てきた。定価で買った本はない。全部、ブックオフで110~220円で買いそろえた。なにしろこの人の本は廉価で売られているんで入手しやすい。

 平成24年の「正論」の8月号に、ジャーナリストの櫻井よしこさんが特集で《丹羽さん、国を売るのはおやめなさい》という文章を寄稿している。それを読んで、丹羽宇一郎という人物に興味がわいて、本を集め出したんですけどね。

 櫻井さんは言う。

《大使としてはもちろん、日本人として論外の人物。なぜこの人物の更迭を求める声が大きなうねりとならないのでしょう。問題はそこにもあります。》

 こんなふうに書かれては興味をそそられますわなぁ。櫻井さんは、文中で丹羽氏のエピソードとして支那大使になる前に「将来は大中華圏の時代が来ます。日本は中国の属国として生きていけばいいのです」と言ったそうである。ここで丹羽氏が言う「中国」というのは「中国地方」のことではないですよ。

 そういった人物なので、支那共産党の代弁者として大使を務めあげた。だから支那共産党からは極めて評価が高い。ただし支那の代弁をするので、日本政府、日本国民との摩擦は大きかった。

 丹羽氏を櫻井さんは「言いたくはないけれど」と前置きをしながら「国を売る輩」と言っておられる。

 こんな人物がえらそうに単行本をじゃんじゃか出している。ワシャの持っている本で一番古いのが『人は仕事で磨かれる』(文藝春秋)であるが、まったく自分が磨かれてないじゃん(苦笑)。この中で「武士道」に学べ・・・なんてことを言っているが、「属国でいい」なんていう卑屈な男が「武士道」を語るな!

 その次が『会社は誰のために』(文藝春秋)。この本でも「一流」を知り、「武士道」に学べ・・・とほざいている。

 この人物、めちゃめちゃ上から目線で、「一流に接する。これはきわめて大事なことだと私は考えます」と言って憚らない。では一流とはなにかというと、一流企業の社長たちのことで、「人でもモノでも、一流といわれるからにはそこに何かがあるはずです」で一流を位置づけてしまう。「何か」ってなんやねん。

 これに丹羽氏はこう答える。

「確固とした価値観があるからこそ、人に一流と言われるわけです」

 おいお~い、その確固たる価値観が「日本は支那の属国になれ」か?それが一流か?支那共産党には「丹羽大人は一流の日本人アルネ」と評価されるかもしれないが、日本では反日サヨクにしか評価されまい。

 この人、エリートが大好きで、「エリートとはこうあるべきだ」と喚いている。でね、日本の官僚に対して「村の掟に服従」するので国益のために働かない連中とバカにしている。それでも、支那国益のために働くクソ大使よりは日本の村官僚のほうが上等でしょ。これは『汗を出せ、知恵を出せ、もっと働け!』(文藝春秋)の中に書いてある。このタイトル、「支那のために汗を出せ、知恵をだせ、もっと働け!」ということなのだろう。

『北京烈日』(文藝春秋)が笑える。大使となった爺さんが北京で考えたんだとさ。この人、大使公用車で走行中に車につけた日本国旗を奪われたどんくさい大使で「怒りを覚える」とは言っているが「恥を知る」ことはなかった。「武士道」は恥を知るということなんですけど。

『戦争の大問題』(東洋経済新報社)では、「戦争を知らずにノリで戦争論を述べるな」と言っているが、その本陣だって昭和14年生まれで、終戦時に6歳だった程度で、戦争の時代を生きたというだけで、戦争の本質など判るわけがない。ここでも上から目線が活きている。

 ワシャの持っている本の中では『日本の未来の大問題』(PHP)が一番新しく平成30年の出版だ。つまり2年くらい前の本が220円になっていた。すごい値崩れだな、もしかしたら、下々の者に詠ませるため、自分で大量に購入してブックオフに安価で卸しているのではないだろうな。支那との貿易で金は有り余るほどに持っているのだから。

 そうそう、最新刊が棋士藤井聡太氏との共著『考えて、考えて、考える』(講談社)が9月に出たらしい。これも早晩ブックオフに並ぶだろうから、それを待つことにする。

 最初は廃棄するつもりで書棚から出したんだけど、こうやって日記に書いていたらアンチの意味で面白くなってきた。ちょっと捨てるのを躊躇している(泣)。