春秋左氏伝

《中国・王毅外相が岸田首相に「一線を越えるな」と警告の真意。背後に安倍元首相の「気になる」動き》

https://news.yahoo.co.jp/articles/45e6918f060b1b5ba4ecbceb43a5606f27c3f5e5

 支那が「一線を越えるな」と言うということは、「越える」ことが支那にとっては一番嫌なことであり、日本にとっては良いことということだな。これは脇目もふらず一線を越えるべし。

 

《外相に林芳正氏起用へ…岸田派ナンバー2の政策通》

https://news.yahoo.co.jp/articles/eba83f12a285aad69c1ada70fa62d0ff58730094

 林氏が親中派であることを懸念する声がある。ワシャもそう思っている一人なんだけど、それでも林氏、頭のいい機を見るに敏な人なので、今のこの支那のやり方には疑問を持っていることと思う。岸田派(宏池会)が親中路線だったこともあって、注意深く見ていく必要はあるけれど、前任の代議士が媚韓派の河村健夫だったことを考えればずいぶんまともになったわさ。

 新外相には頭のいいところ見せていただいて、一線を越えていただきたいものである。

 

 夕べ午後8時からNHKで「剣樹抄~光圀と俺~」という時代劇が始まった。これね。

https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=31584

 主役の若き光圀を山本耕史が演じる。異能の孤児たちが光圀を助けて明暦の大火を起こした犯人を追うというもの。超能力を持った子供が出てくる段階で、時代劇ファンは引いてしまうけれども(笑)。

 それは置いておいて、光圀の屋敷が火災で焼失し、多くの文献が灰となった中で唯一手元に残った書物が『春秋左氏伝』だったというエピソードが何気なくはさみ込まれていた。

 これがちょいとご縁があってね、もちろん『春秋左氏伝』なるものは知ってはいた。知ってはいたけれど、せいぜい「唇亡ぶれば歯寒し」、「戈を止むるを武と為す」などのフレーズの出典が『春秋左氏伝』からきている程度のことだった。

 それがこの間、近くの図書館の廃棄本のコーナーを眺めていたら、駄本の中に紛れ込んでいたんですね。『全釈漢文大系6 春秋左氏伝(下)』(集英社)だった。早速、いただいて帰りましたぞ。下の写真の左側のものがそれです。

 その後、月刊誌の『WiLL』と『Hanada』の12月号が発売されたので、本屋さんに行って購入した。そうしたらね、2つの雑誌とも巻頭言は漢学の泰斗の加地伸行先生なんだけど、そのどちらもが『春秋左氏伝』から引かれたフレーズを使われていた。ううむ、『春秋左氏伝』に縁があるのう・・・と思っていたら、夕べの光圀が愛おしげに手にしていた漢籍が『春秋左氏伝』だったというわけ。これだけ縁が重なると、こいつは一丁読まねばなるまい。

 

 ここで冒頭のニュースにもどるが、王毅の言った「一線を越えるな」とは、「台湾問題に干渉するな」ということである。ここで『春秋左氏伝』が効いてくる。唇(台湾)を守らずして歯(日本)は立ってはいられない。紀元前655年に漢人がそう言って現代の日本に警告をしてくれている。ありがたいこっちゃ。

 さらに、戦争を止めるには「武装」しておくことが重要だ。「武」をもって、そのことで戦を止めていく。「戈を止むるを武と為す」とワシャは確信している。本来の解釈からはややずれるかもしれないが、現実にこの70年、武力をこれ見よがしに掲げる日米、日中の間では直接の戦争は起きていない。日本は戦後の自虐史観から一刻も早く抜け出して、戦争にしないための「武」を持つべきだと考えている。

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